通夜に行って来ました。
 ひどい事故だったというのにハトコの顔はとてもきれいで、本当に眠っているかのようでした。
 彼の両親とは一言も話せず、頭を下げるしか出来ませんでした。彼の近しい親戚たち・友人たちとも。しかし涙を堪えて彼らに挨拶をする御両親の姿よりも、もっと胸に突き刺さるものがありました。彼の祖母にあたる人が、彼の遺体から離れようとしないのです。目を真っ赤にしながら孫が小さかった頃の思い出話を語る、その姿は余りにも愛に満ちていて、余りにも寂しそうだった。
 「自分が代わってやりたかった」。
 そう言う人たちは何人もいたけれど、代われないのが現実。
 失われた命は、決して戻ってきはしない。
 たとえその死がどんなに不条理な死であろうとも。

 どうやらわたしは完全に、軽々しく自殺したがったり、殺人を犯す人を許せなくなってしまったようです。
 死に限らず、人を傷つけるあらゆることについても。
 人に限らず、他の生き物を傷つけるあらゆることについても。
 例えばその人にとってはその命が大したことの無い存在だったとしても、ある人にとっては本当に本当に大切で、失いたくない存在かもしれない。もしかしたら、ハトコと事故を起こした相手だって、「運が悪くてバイクとぶつかった」くらいにしか思っていないかもしれない。でも、わたしたちにとっては本当に大事だった。相手を責めるつもりは無いし、誰を責めるつもりもないけれど、死んで欲しくなかった・・・・・・。
 誰が生まれて誰が死ぬかなんて、神様にさえ決められない。
 神様気取りで殺人や動物・児童虐待、DVやってる人には即刻やめて欲しいですね。戦争を起こす政治家も!

 通夜の後、折りかけだった千羽鶴を従姉妹みんなで完成させました。
 「〇〇がちゃんと天国にいけるように」。
 千羽鶴に託す思いは、当初の「意識を取り戻して欲しい」から残念ながら変わってしまったけれども、みんなの思いがハトコに届けばいい、そう願っています。

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