作・・・勝鹿北星 画・・・浦沢直樹 「MASTER キートン」
2005年3月29日 漫画
ワイド版第一巻。
じわじわとキャラにエンジンがかかり始め、CHAPTER4「ダビデの小石」からが主人公、平賀・キートン=太一の本領発揮。わたしはCHAPTER5「黒と白の熱砂」ですっかりキートンのファンになりました。人にはそれぞれ宗教があり、歴史があり、大切なものがある。不用意に傷つけてはならないのだということを教えてくれました。この第一巻の一番の見所は、やはりCHAPTER10「狩人の季節」からのジェームズ・ウルフの物語でしょう。彼のセリフにはぐっとくるものが多いです。例えば「剣は十字架と同じ・・・。勝者には神の加護・・・敗者には墓標となる」というセリフ。子どもの頃狩りに行き、自分の撃った弾で傷を負ったウサギに、手当てをすべきだったのか、とどめを刺すべきだったのか、未だにわからない、というセリフも好きです。彼が殺されたためにクレアの待つ宿に行けないのか、或いは無事ではあるが行かないのかは謎ですが、そういう作りもニクくて好きです。この巻の最後の物語となるCHAPTER15「RED MOON」〜CHAPTER16「SILVER MOON」は、重婚を繰り返し妻たちを狂犬病のウイルスで殺害していく男の物語。復讐劇の完結方法にゾッとします。
じわじわとキャラにエンジンがかかり始め、CHAPTER4「ダビデの小石」からが主人公、平賀・キートン=太一の本領発揮。わたしはCHAPTER5「黒と白の熱砂」ですっかりキートンのファンになりました。人にはそれぞれ宗教があり、歴史があり、大切なものがある。不用意に傷つけてはならないのだということを教えてくれました。この第一巻の一番の見所は、やはりCHAPTER10「狩人の季節」からのジェームズ・ウルフの物語でしょう。彼のセリフにはぐっとくるものが多いです。例えば「剣は十字架と同じ・・・。勝者には神の加護・・・敗者には墓標となる」というセリフ。子どもの頃狩りに行き、自分の撃った弾で傷を負ったウサギに、手当てをすべきだったのか、とどめを刺すべきだったのか、未だにわからない、というセリフも好きです。彼が殺されたためにクレアの待つ宿に行けないのか、或いは無事ではあるが行かないのかは謎ですが、そういう作りもニクくて好きです。この巻の最後の物語となるCHAPTER15「RED MOON」〜CHAPTER16「SILVER MOON」は、重婚を繰り返し妻たちを狂犬病のウイルスで殺害していく男の物語。復讐劇の完結方法にゾッとします。
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