ルパン三世作品の中で、わたしが一番好きなヒロインはこのテレビスペシャル「ワルサーP38」のエレンです。血と死の影に染まり、絶望の淵でも強くあろうとし、でも彼女が本当に闘っているのは恐怖と過去、いつも空を見上げて自由を求めている・・・。「カリオストロの城」で五右衛門がクラリスに「可憐だ・・・」と呟くように、わたしもエレンを愛しく思うのです。痛々しいけれど、可憐だと思うのです。彼女の死にゆく時の微笑みがきれいで、白い鳥が大空を自由に飛ぶエンディングがきれいで、泣きました。
 彼女と同じオルゴールが欲しいです。

 ただし、作品自体は星3つ。はっきり言ってこの物語をやるならわざわざルパン三世じゃなくても良いのです。銭形のとっつぁんが心臓が停止したのに「ルパン」という言葉を聞いた途端「バイオハザード」もびっくりの奇跡の復活を遂げるのには笑いましたし(笑)、島から出られないようにする毒や衛星という設定もダークな世界を作り出すのに効いていますが、ルパンファミリーが全く活躍していません。特に不二子ちゃんがただの安い女に描かれているのにはわたしはムッとしております(苦笑)。だから、この物語をやるならわざわざルパンスペシャルでやる必要は無いのです。リメイク版を作ってください。観ますから。(笑) しかし新米刑事も伏線と思いきや全く動かず、いる意味無し。あの人は削ってOK。
 
 <余談>
 でもなぜわざわざワルサーP38なんでしょう。ヒットラーが自殺する際使用した銃とも言われていますよね。

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