大槻ケンヂさんというのはもはや一つのジャンルですね。わたしは「のほほん人間革命」から彼の本を読み始めました。初めて読んだ時、「何者!?」と衝撃を受けたのをはっきりと覚えています。この独特の言葉のリズム感。大槻さんにしか書けないであろう、この内容。鮮烈です。
 この「猫を背負って町を出ろ!」は冒頭のNIRVANAのカート・コヴァーンについて以外は、全て、トんでます(笑)。しかし、トんでいるけれど、味わいがあります。人生とは何かを考えさせられるのです(少なくともわたしは)。しかしながら良識ある女性向きの内容ではないと思われます。そして潔癖な男性にも奨められない内容です。大槻さんが若い頃どれだけ女遊びをしていたか、が大部分を占めていますから(苦笑)。バンドマンって一体・・・と思わないように^^; そして大槻さんの性癖についても記されている。でも、第三章の「おたくもつらいのよ」は良識ある女性にも読んで欲しいです。北方謙三の「死にたくなったら読書百冊。うち二冊は太宰治。だが太宰は続けて読むなよ」という言葉、この本で初めて知りました。めちゃくちゃだけれど、筋が通っている気がします。そして大槻さんによる「君ィ、バンドをやりなさい!」・・・名言?(笑)
 室井佑月さんによる「解説」も見事なスパイスになっています☆ 素晴らしいですね〜ロバ。(^ー^)
 紳士淑女以外の方にお奨め。

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