心のどこか一部分が繊細なだけで、心は世界を拒絶する。製作総指揮・主演がウィノナ・ライダーということは、むしろ良い方に働いたと思います(彼女自身も不安定な精神と闘っているから)。原作はスザンナ・ケイセンの「思春期病棟の少女たち」。ありがちな、狂気のみを表現した映画ではなくて、誰もがかつて経験したであろう思春期の揺らぎが彼ら自身の視点で描かれているため、押し付けられるような感じがなく、鑑賞後に負の影響はさほど受けないように思います。むしろ自分の青春期を思い出して、未来につながる何かを考えることが出来るかもしれません。少なくともわたしはこの映画から「自分自身をゆるすこと」を学んだように思います。たくさんの女優さんが良い演技をしているけれど、特にリサ役のアンジェリーナ・ジョリーは際立っていた。どうしようもない気持ちを、演技という形でうまく表現していたように思います。ウィノナファン、アンジェリーナファンには勿論のこと、「自分自身をゆるせない人」にも是非観て欲しい映画です。同じ状態で苦しんでいるのは自分一人じゃない、独りじゃない、ということを再認識できると思います。

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