復讐の相手は、神。
 繊細なディテールのドラキュラ映画をご賞味あれ☆
 ドラキュラはキリスト教のための戦いのさなか、愛する王妃を亡くす。王妃は「彼は死んだ」という敵の偽りの手紙を信じ、死んで彼に会うために、川へ身を投じたのだ。キリスト教のために戦い、勝利し、その中で愛する人を失った彼にキリスト教側が告げたのは、「自殺した者は神の国へは行けず地獄へ行くしかない」という言葉。だから彼女とは死しても二度と逢えることはない、と。彼はキリスト教に背を向けた。そして不死の怪物となった。4世紀もひっそりと過ごしたのち、彼は彼女の生まれ変わりと出逢い、彼女も前世のことを憶えていると知り、・・・彼女を不死にして、共に永久を生きたいと願うのだけれど、最後まで愛する彼女を自分の血で汚すのを躊躇った。異形の姿になってしまった自分を、見ないでくれと叫んだ。
 ドラキュラ伯爵役のゲイリー・オールドマンが悲愴で、セクシーw 見つめる瞳にほの暗い炎が揺らぐ。
 影の使い方も効果的。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索