図書館で、何か良い本はないかと探している時、目に「楠田枝里子」の名前が飛び込んできて、「本人!?」とびっくりしてしまいました(笑)。本を書いてらっしゃったのですね。中身をぱらぱら捲ったら、わたしはナスカに興味を持っていましたし、文章も良さそうだったので、借りて読んでみました。
 読んでいて、なぜ楠田さんが、このナスカという地に、そしてこのマリア・ライヘという人に惹かれるのか、わかってきました。悠久の「時」の旅。その旅では「過去」にも「現在」にも「未来」にも行ける。遥かな昔に誰かに作られた地上絵は今も存在し「未来」という時を「生きる」。過去ではない。しかし現在でも未来でもない、けれどそこに在り続ける地上絵の意味。マリア・ライヘさんも亡くなって、過去になってしまったように見えるけれど、本当はそうではない。
 永遠の旅人となり、今も地上絵を見つめているのかもしれない。
 わたしもいつかナスカに立ってみたい。
 P216のクモの物語を、わたしも感じたいのだ。

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