ウィリアム・ワイラー監督 「コレクター」
2005年11月30日 映画
異彩を放つサイコホラーの傑作。
美しい蝶を標本にするのを病的に愛好する銀行員の男が、ある日高額の宝クジに当選する。男は郊外に屋敷を買い、街で女を拉致する。女は監禁される。その行動は監視されている。入浴も食事も常に男の影がある。しかし男は女に何もしない。ただ「見ているだけでいい」と言う。女は必死で逃げようとする。屋敷を訪れた訪問者に自分が監禁されていることを知らせようと風呂の水を溢れさせたり、「太陽の光にあたりたい」と外に出してもらって逃げようとしたり、男を誘惑して同情を乞うたり。だが男は変わらない。長い時が経過し、女は病気になるが、医者にも診せてもらえずに、死んでしまう。二人目の「蝶」を求める男は再び街へ行き、新たな女をさらう・・・・・・。
恐怖というより戦慄を覚えたい方に。初めてこの作品を観た時、主演のテレンス・スタンプの素とさえ思えるきめ細かい演技に悲鳴をあげそうになりました。しかしただのホラーではないのです。人間の狂気と他人を理解しようとしないことの寂しさ、悲しさも描かれているのです。
またご覧でない方は是非。
美しい蝶を標本にするのを病的に愛好する銀行員の男が、ある日高額の宝クジに当選する。男は郊外に屋敷を買い、街で女を拉致する。女は監禁される。その行動は監視されている。入浴も食事も常に男の影がある。しかし男は女に何もしない。ただ「見ているだけでいい」と言う。女は必死で逃げようとする。屋敷を訪れた訪問者に自分が監禁されていることを知らせようと風呂の水を溢れさせたり、「太陽の光にあたりたい」と外に出してもらって逃げようとしたり、男を誘惑して同情を乞うたり。だが男は変わらない。長い時が経過し、女は病気になるが、医者にも診せてもらえずに、死んでしまう。二人目の「蝶」を求める男は再び街へ行き、新たな女をさらう・・・・・・。
恐怖というより戦慄を覚えたい方に。初めてこの作品を観た時、主演のテレンス・スタンプの素とさえ思えるきめ細かい演技に悲鳴をあげそうになりました。しかしただのホラーではないのです。人間の狂気と他人を理解しようとしないことの寂しさ、悲しさも描かれているのです。
またご覧でない方は是非。
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