その瞬間、涙ではなく血が流れるのだ。
 心はとうに痺れて、もう自分は泣けぬことに柳沢は気づく。
 死ぬなと言えなかった。殺せてしまった。
 一人の若い女の亡骸が、腕の中にある。
 「・・・染子」
 もう呼べぬその名を、呟いた。

 今週、最終回ですね。
 安子は柳沢を殺せるのでしょうか。
 北村一輝さんってすごい俳優さんだなと思います。愛する人を利用することができ、愛する人を殺すことができてしまった男の不幸さが伝わってきます。
 染子さんは多分、殺されることによって自分を駒として扱った柳沢に復讐したのではない。本当に、真の意味で「与えられる」女性だったのだと思います。

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