寺山修司さんは何を思っていたのか。それはやはり作品に表れるはずなのだけれど、寺山さんは巧妙に隠している気がする。母親について語る時も同じ。性の目覚め、夢と影、何を語っても。きっと、生涯それと闘っていたのだろう。彼の醒めた眼にはクリアーに絶望が見えていて、それをずっと見つめていたのだろう、と。他の天才たちと違い狂気の世界に逃れることをせず生きた生涯は、不幸だったのか幸福だったのかわからない。境界線の上に立つのは苦しい、彼が言うように「自分の輪郭がなくなっていく」から。けれど、自己を肯定も否定もしない、「2+2(荷と荷)は4(死)になってはいけない。少なくとも3(産)であるべきだ」と言う彼の姿勢を、わたしは好ましく思う。
 できるならお会いしたかった方の一人。

コメント

nophoto
うま
2006年2月2日17:53

寺山修司,よくわからなかった;;
視点がまったく違うなとは思ったよ

G−dark
G−dark
2006年2月2日18:08

 うまタソも寺山修司読んだの?^^
 視点が他の作家さんと違うよね〜。

浜乙女(箱推し)
浜乙女
2006年2月4日9:59

いただきまっす

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