竹下 節子 「からくり人形の夢 人間・機械・近代ヨーロッパ」
2006年3月3日 おすすめの本一覧
人の形をして、人の動きをする、オートマタ。生きている振りをして、生きてはいない。死ぬ振りをして、死にはしない。
この本はオートマタの歴史を紹介すると共に、人が人の形をしたものを作ることの意味についても書いています。神が人を作ったように、人もまた自分の似姿を作る。それは自分自身の姿を見るためである、と著者は言います。
わたしにとってのオートマタのイメージは、「砂男」のオリンピアであったりします。何も語らぬ彼女に青年は恋焦がれ、発狂し、けれど彼女は何も語らぬまま壊れていく。それでも彼女は泣いている、と感じるのは、きっとわたしがこの物語に泣いたからなのでしょう。
鏡のような彼らに想いを馳せてみたい方、この本はおすすめですよ。
この本はオートマタの歴史を紹介すると共に、人が人の形をしたものを作ることの意味についても書いています。神が人を作ったように、人もまた自分の似姿を作る。それは自分自身の姿を見るためである、と著者は言います。
わたしにとってのオートマタのイメージは、「砂男」のオリンピアであったりします。何も語らぬ彼女に青年は恋焦がれ、発狂し、けれど彼女は何も語らぬまま壊れていく。それでも彼女は泣いている、と感じるのは、きっとわたしがこの物語に泣いたからなのでしょう。
鏡のような彼らに想いを馳せてみたい方、この本はおすすめですよ。
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