全巻読んでみてこの作品への思いが変わりました。
 読んで良かったという思いに。
 もしかしたら主人公は054号・・・田嶋良平ではなく椎名博士だったのかもしれません。彼の心の揺らぎに、わたしも心動かされました。
 椎名博士。ゆめちゃん。あやのさん。山口老人。研究チーム。広報の何とかさん(名前覚えられないです。笹塚さん)。そしてやがては高校生たちや刑務、お年寄りたちまで。
 田嶋良平を包んだ、この結末の幸福は何なのでしょう。
 誰もが彼を人間と認めた時に、彼は戸惑ったけれど。
 殺人者にも死刑囚にもなりきれない。自分は人間だと。
 何て幸福な、一人の男の結末。

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