いかにして罠をはるか。からめ捕るか。しかし決して、他人の罠にかかってはならない。それは即、死に直結する。この物語の主人公、元子は罠をはる。しかしそれは誰の罠なのか。男女の業が書かれていますから、自分の業に向き合うきっかけになると思います、特に女性におすすめしたいです。量はありますが文章は割合、明快で読みやすいですよ。推理小説が好きな方にも良いのではないでしょうか。ドラマ化もされましたが、原作の方が「はかりごと」がビシッと決まっていて完成度が高く、好ましく感じました。登場人物たちのそれぞれの執着や欲望といった感情が、ストレートに伝わってきますし。
 わたしなりの解釈を平たく申しますと、原作のテーマは「男女(特に女)の業」。ドラマのテーマは「女の強靭な精神」。そんな感じを受けました。

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