夏は魂を浄化してくれる気がします。
 鎮静化してくれると言った方がしっくりくるかもしれません。
 風鈴の音。かき氷。扇風機。畳の香り。入道雲。
 体は暑くてたまらないけれど、魂が目覚めていく季節。
 物悲しくもありますけれど。
 今日も何虫か魂を運ぶ虫・トンボを見かけました。
 そのうち十五夜がきて月に想いを馳せます。
 そしてまた彼岸花が咲いて、お盆に帰ってきてまた彼岸に還っていった方たちを想うのです。
 暑さと凛とした冷たさとが同居した季節。
 この季節が好きです。
 今日わたしは鹿児島の実家へ帰ってきました。帰る途中で、新幹線の窓からも車の窓からも月を見上げました。夏の月は他の季節とは違う、どこか青ざめて透明な色を持っています。
 この季節が好きです。会えるから。
 この季節が嫌いです。みんな還っていってしまうから。
 不思議なものです。
 いつか自分が還るようになるまでずっと、帰ってくる方たちを迎えたいと思います。

コメント

うま
うま
2006年8月1日0:49

私は、色んなものに気づかずに通り過ぎちゃっているなぁ。
そんな風に、小さな変化を感じとって飲み込んで(?)いけるのは立派な能力だよ☆
私も夏を探してみるであります(・v・)>ふふ

G−dark
G−dark
2006年8月1日12:31

 うまタソの発見した夏の話、今度聞かせておくれ(^∀^) この夏は鹿児島の珍獣、白熊を1つ食べきりたいと思っております☆ いつも頭がキーンとして途中で挫折してたから;

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