最相 葉月 『絶対音感』
2006年9月15日 おすすめの本一覧
音叉やチューナーがなくても楽器を調律できる。曲を作る時も楽譜を書く時も、楽器で音を確かめなくても良いので速く作業が進む。絶対音感って便利だな、わたしも欲しいな、と常々思ってまいりました。
しかしこの本を読んだことでわたしは絶対音感は必ずしも「絶対」ではないということや絶対音感を持つがゆえに苦しむ人もいるということに気づきました。一般人にとっても音楽家にとっても、絶対音感はあっても良いし無くても良いものだと思うようになりました。
一口に絶対音感と言っても程度は人それぞれ。例えばヴァイオリンの音が8分の1(半音をさらに4等分した音の高さ)低いと指摘したモーツァルトのように「同じオクターブのドとドでも何分の1ほどこちらのドの方が高い」などと微妙な高低を当てられる人もいれば、自分が弾いている又は弾いたことのある楽器の音しか高低を当てられない人もいます。また前者の場合、よく聴こえすぎるがゆえに何度も何度も楽器の調律をしてしまったり、音楽が聞こえてくると聴くことに集中してしまい他のことは何も出来なくなる人がいるようです。
絶対音感があると音楽を音符の集まりではなく音の集まりとして聴けるのですが、それは音楽を楽しんだり作ったり演奏する力とは関係ないようです。音楽を愛せるか否かは絶対音感の有無に関係なし。絶対音感を持たない者の一人として、とても安心しました。
しかしこの本を読んだことでわたしは絶対音感は必ずしも「絶対」ではないということや絶対音感を持つがゆえに苦しむ人もいるということに気づきました。一般人にとっても音楽家にとっても、絶対音感はあっても良いし無くても良いものだと思うようになりました。
一口に絶対音感と言っても程度は人それぞれ。例えばヴァイオリンの音が8分の1(半音をさらに4等分した音の高さ)低いと指摘したモーツァルトのように「同じオクターブのドとドでも何分の1ほどこちらのドの方が高い」などと微妙な高低を当てられる人もいれば、自分が弾いている又は弾いたことのある楽器の音しか高低を当てられない人もいます。また前者の場合、よく聴こえすぎるがゆえに何度も何度も楽器の調律をしてしまったり、音楽が聞こえてくると聴くことに集中してしまい他のことは何も出来なくなる人がいるようです。
絶対音感があると音楽を音符の集まりではなく音の集まりとして聴けるのですが、それは音楽を楽しんだり作ったり演奏する力とは関係ないようです。音楽を愛せるか否かは絶対音感の有無に関係なし。絶対音感を持たない者の一人として、とても安心しました。
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