昨夜の放送で初めて『のだめカンタービレ』のドラマを拝見しました。わたしは漫画のファン。ドラマも観ようと思っていたのに初回をうっかり見逃してしまったのです。
 上野樹里さんは白目をむいたり「むきゃー」と奇声を発したり、よく転んだり、体当たりの演技ですね。観ているうちに演技とは思えなくなり、のだめ本人がドラマに出ているのと思いました。完璧です。
 玉木宏さんは外見的には千秋っぽくないのですが(千秋にしては優しそう)、ストレスを感じた時にひくついたり、呆然としたり怯えたり、カッと目を見開いてのだめを突き飛ばす時の表情が千秋そのものです。モノローグを言う時の口調もぶっきらぼうで俺様な感じで、まさに千秋。
 伊武雅刀さんも峰パパを楽しそうに演じていらっしゃいますね。峰くんを見る優しい目、のだめの不幸の手紙書きを手伝っている姿、まるで峰パパが伊武さんに乗り移っているかのようでした。
 竹中直人さんは・・・のだめにキスを迫るシーンのあのキモチワルいこと! 顎を引いて、目を見開いて、唇を動かしチュッチュッと音を立てながら、ゆっくりとのだめに近づいていく。迫力があり過ぎて笑っていいのか怖がっていいのかわかりませんでした。あのキモチワルさは犯罪の域に達しています。ミルヒーのキモチワルさをここまで表現できるのは竹中さんしかいないでしょう(褒めてるんですよ)。
 さて。
 千秋の師匠であるセバスチャーノ・ビエラ役の方が映った時、わたしの頭上に「???」が瞬きました。
 (ビエラ先生にしては髪の毛がないなあ。厳格そうだし。あれ? わたしこの人知ってる。でも俳優さんじゃない。何だか近くで見たことがあるような。誰だっけ・・・はっ!)
 その瞬間、頭上の「???」が「!」に変わりました。

 チ ェ コ フ ィ ル の 主 席 指 揮 者 じ ゃ な い で す か ?

 マーツァルさんっっ・・・??
 ズデニェク・マーツァル。名門チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の現・主席指揮者。わたしは去年彼のコンサートに行きましたよ。彼のスメタナの組曲「おとぎ話」は、チェコの妖精や人形たちが舞台上で踊っているのが見えるかのようでした。妖精はきらきらした粉を撒き、薄い水色と青のヴェールがオーロラのように舞台上で揺らいでいる、そんな光景も想像できました。古いお城の姿も見えるようでした。チェコ・フィルの18番であるドヴォルザークの(チェコ・フィルはドヴォルザークが作りました)交響曲第9番「新世界」もとても美しかった。
 彼がなぜ日本のドラマに? チェコ・フィルは最近日本全国を公演で精力的に回っているので、そのプロモーションでしょうか。
 彼を知らないのだめファンが彼を俳優と勘違いし、髪型のことで馬鹿にしているのが何だか悔しいです〜。(><) ←自分も最初「ビエラ先生にしては髪の毛がない」と思っていたくせに・・・。
 今は回想シーンでのご出演ですが、最終回あたりでは是非とも演奏していただきたいです。演奏する曲はエルガーの「威風堂々」がいいな☆
 でも。
 一つ問題がございます。
 ビエラ先生は半ズボンが似合う人。おもちゃが大好き。
 マーツァルさんも半ズボンを履くのでしょうか? アヒルのおもちゃも持って。
 ・・・。
 まさかね。
 ・・・まさか!?
 厳格そうに見えてマーツァルさん、意外とお茶目なのかも。

コメント

nophoto
不良中年
2006年11月26日22:04

こんばんわ!
ドラマのビエラ先生がそんなに凄い人とは知りませんでした。
このドラマ(漫画の存在も知らなかった)で始めてクラシック音楽に触れました。素晴らしいです。もしかしたら僕の人生をも変えるかも

G−dark
G−dark
2006年11月27日1:15

 こんばんは。初めまして、不良中年さん(ワルそうなお名前w)。
 素晴らしいですよね。(^∀^)
 クラシックってお堅いイメージがあるんですけど、すごく楽しくって。
 わたしは漫画も全巻持っているんですが、漫画よりドラマの方が好きかもしれません。
 そう、ビエラ先生すごい人なんですよ〜。
 最終回あたりで半ズボンで出てきて欲しいです(笑)。
 人生を変えるかも、ですか・・・! 是非!

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