わたしも底辺女子高生でした。懐かしいなぁ。あの頃。この本を読むと思い出します。地味で自分に自信がなくて女の子とばかり喋って・・・勉強も人並み以下にしかできなかった。少しスカート丈を短くするだけでも「周りがどう思うか」「変じゃないか」とドキドキ。次の日には今まで通りの丈に戻して、残念だけど妙にホッとしてしまったり。
 底辺女子高生は幽霊にだってなれる! 男の子が自分に話しかけてくると、まるで「自分のことが見える人間にめぐり会った幽霊」のように驚いてしまう。勿論、うまく対応できない。特に相手が好きな男の子であったなら、とってもとっても言葉少なになってしまう。
 若かった。青かった。そんな頃を思い出させてくれるエッセイ集です。勿論底辺でない青春を過ごした方には「ふぅん」と思う程度でしょうけれど。また、底辺と言ってもそんなに暗くはないので、壮絶な青春を過ごした方にはいささか平凡に思えるかもしれません。
 作者である豊島さんの凄いところはやはり長距離の家出を決行したことなのですが、わたしは友達と「おやすみ」で別れられる幸福を書いているところが一番好きです。わたしも寮生活などをしてみたかったなぁ・・・(豊島さんは家出をした後、寮に入ったそうです)。このエッセイでは寮生活がどのようなものか少し知ることもできます。
 とはいえ豊島さんはお写真を拝見したところお顔は不細工ではないし、勉強もしっかりやっておられたそうです。わたしの考える底辺は「顔も不細工で勉強もできず地味」なのでこのエッセイはそもそも底辺女子高生はない、と思ってしまいます。
 わたしは御本人が描いたイラストが好きです☆
 イラストに結構なページ数が割かれています(^皿^)
 表紙の女の子の表情もタイトルにぴったり・・・。あらまぁ。

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