長野 まゆみ 『若葉のころ』
2007年1月30日 おすすめの本一覧 コメント (2)
詩集のような雰囲気を持つ小説なんて、久しぶりに読みました。漢字って美しいものなんだ、日本語って美しいものなんだ、と読んでいてしみじみ思いました。現代日本を書いているのに現代日本の生臭さは無い・・・ひたすらに透明美。
聞けばこれはシリーズもので、完結編だそうです。けれど完結編だけ読んでもここに繋がる過去の物語を想像することができました。
少年の持つ危うさや毀れやすさ、美しさ・・・何だか嫉妬してしまいます。どうしてわたしは男性に生まれず、少年時代というものを経験できなかったのかと。もし男性に生まれ変わったら凛一くんのような少年になって、有沢さんみたいな少年と出会ってはがゆく切ない恋をするのだ。
聞けばこれはシリーズもので、完結編だそうです。けれど完結編だけ読んでもここに繋がる過去の物語を想像することができました。
少年の持つ危うさや毀れやすさ、美しさ・・・何だか嫉妬してしまいます。どうしてわたしは男性に生まれず、少年時代というものを経験できなかったのかと。もし男性に生まれ変わったら凛一くんのような少年になって、有沢さんみたいな少年と出会ってはがゆく切ない恋をするのだ。
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