続編ものは面白くない、というセオリーをうまく壊してくれました。前作を観てからこの映画を観た方がより楽しめる(=怖い)という作りになっています。

 ※注意※
 以下はかなりのネタバレをしています。ラストまでは明かしませんが、ネタバレが嫌いな方、残酷な描写が苦手な方には以下の文章をおすすめしません。


 友人たちを乗せた車でハイウェイに入ろうとしていた主人公・キンバリーは、奇妙なイメージを見ます。自分たちがハイウェイを走っているとしばらくして貨物自動車が積んでいた材木が落ちてきて何台もの車が横転し玉突きする大事故が起こり、自分たちも大型自動車が突っ込んできて死ぬという、幻にしては余りに生々しいイメージを。彼女は以前、自分たちの乗る飛行機が事故に遭うという予知をした1人の乗客が他の乗客数人を連れ飛行機を降りたところ、その飛行機が飛び立った直後爆発したという180便のニュースを知っていたため(前作の映画『ファイナル・デスティネーション』の内容)、自分も予知をしたのだと確信。彼女はハイウェイ入り口の道路をふさぎ、自分の見たイメージで死んでいった人たちをハイウェイに入れないことで救おうとします。道路をふさいでいるわけですから当然警官がやって来て彼女に「どうしたのか」と尋ね、事情を聞くため彼女を車から降ろします。友人たちは車に残ったまま。その直後彼女が予知した、大事故を起こす原因となる貨物自動車がハイウェイを走っていき・・・予知は現実になりました。けれど、わたしたちは助かった、と安堵するのはまだ早い。大型自動車が突っ込んできて、車に乗っていた友人たちは死亡。結局、車から降りていた彼女は助かり、死ぬはずだった数人のたちも彼女が道路をふさいだおかげで助かるという結果になりました。・・・まるで180便の事故のように。
 180便の事故には続きがあります。事故での死を免れた数人の乗客たちは、死ぬはずだった順番通りにその後不可解な死を遂げたのです。もしかしたら自分たちも・・・!? とハイウェイ事故の生存者たちは恐怖します。しかしハイウェイ事故の生存者たちは、死ぬはずだったのとは逆の順番に死んでいきます。なぜ逆の順番なのか? その理由を知ればもしかしたら助かるかもしれない、と残る生存者たちは考えます。
 前作の180便の生存者が加わり(クレアしか生き残っていませんでした)、逆の順番の謎が明らかになっていくにつれて、この映画の持つ不気味さは増殖していきます・・・。

 あわや焼死というところを頑張って何とか免れた人が死後に火葬されるシーンでは、「洒落た脚本だなあ」と感心してしまいました。こういうブラックコメディ的要素もこの映画の魅力の1つだと思います。

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