http://diarynote.jp/d/20756/20070707.htmlの続きでございます。
 長文であるうえに恋愛、結婚というロマンやエロスや神聖さのあるものとはかけ離れた「酒」という内容となっております。また、鹿児島にもお酒の弱い男性、おとなしい男性はいるので決して「鹿児島の男性はみんなこうなんだ」と誤解なさらないでくださいまし。
 以上のことをご理解くださり、長文で「酒」な内容でも読みたいぞ、というチャレンジャーな御方だけ続きをどうぞ。

 
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 悲劇は、結婚式の前から始まっていました。

 披露宴。
 福岡県出身の新郎(我が義兄)の招待客が皆さん居ずまい正しくなさっているのに対し、鹿児島県出身の神父・・・じゃなかった、新婦(我が姉)の招待客。いえ、女性陣は良いのです。女性陣はおとなしいのです。問題は男性陣。
 「『島美人』ないのぉ〜(←芋焼酎)」「ビールじゃ足んないよ」「だいも踊らんのか(=誰も踊らないのですか?)」。
 だめなんです。男性陣は結婚式の前から、お酒飲んでたんです。福岡まで行く列車の中で、既にお酒、飲んでたんです。鹿児島において披露宴とは結婚を名目とした宴。酒の宴。男性陣がなぜか集団で服を脱ぎだしたりコントというか劇というかお芝居というかハイテンションなお喋りを披露するのも、新郎が友人たちと愉快に踊りだすのも珍しくはありません。
 この披露宴は福岡で行われているっていうのに、のっけからみんないつもの調子。
 何も起こらないはずがありません。
 男性陣、何か面白いことができないか会場内を物色。
 男性陣がテーブルの上にあるロウソクをお酒で濡らしてしまいました。キャンドルサービスの際、なぜだかなかなか火がつかないロウソクに新郎は戸惑いながらも微笑み、事情がわかっている新婦は微笑みながらも刺すような視線で男性陣を睨みます。
 男性陣、テーブルの上にあるお花をちぎって・・・いやむしって・・・新婦に手渡しに行きました。愛の告白?
 新婦がお色直しする度に「きれか〜っ!(=綺麗〜っ!)」と拍手し、指笛も鳴らします。
 男性陣、披露宴の中盤にはもう素晴らしい具合にお酒がまわっており、「○○〜!」と新婦の名前を叫びながら号泣。その目から出ているのは涙なの? お酒なの? そして普段は男性陣を牽制してうまく生活している女性陣にもこの号泣が伝染。女性陣も新婦に駆け寄って新婦の幼い頃の思い出などを涙ながらに話し始めます。そして涙の量と比例してお酒の量も更に増えていきます。・・・収拾がつかねぇ。
 新郎の招待客はボーゼン。しかし新郎は戸惑いながらも微笑み続けておりました。なんて立派な方なのでしょうか。あなたが義兄になってくれて良かった、とわたくしは感動いたしました。
 わたしは新婦の妹として新婦の付き添いなどをしつつ、男性陣の「酒を持ってきて攻撃」や「新郎の友人たちの中から何人か彼氏を作ってこい攻撃」をマトリックスな感じでうまくよけつつ、この披露宴を無事終えました。ホッ。
 ・・・しかしこれでめでたしとはいきません。
 披露宴が終わり、鹿児島へ帰る列車の中。ボックスシートの車両を占拠した(注:ちゃんと指定席で取ってあります。この車両に他のお客さんはいませんでした)男性陣が、なんと「宴会をすっど」とお酒を買い出したのです。まだ飲めるんかい。ボックスシート車両は魔のゾーン、いや酒のゾーンと化しました。乗務員さんたちも、別の車両へ行く時にこの車両を通り抜けた他のお客さんたちも、苦笑いしておられました。ワゴンサービス担当の乗務員さんは「もっと酒を。もっとつまみを」と男性陣に足止めされ、この車両から全然動けませんでした。すみませんすみませんすみません。「お前も飲まんかい」とわたしにビールをすすめてくる男性陣の誘いを断りつつ、わたしは「伯父さま、このまま飲んだらお酒酔いと列車酔いを同時に経験できますねえ」と皮肉を言いました。・・・しかし実際に列車酔いしたのはわたしでした。なんだか悔しい〜!
 わたしは熊本で途中下車。これで平穏な日常が戻ってくるわ、と安心したのもつかの間。
 この男性陣を率いる、一番権限のある長老の伯父が言いました、「お前の結婚式はもっと盛大に祝うからねえ」と。
 もっと 盛 大 に 祝う?
 オウマイガッ・・・。

 こうなったらシャンパンタワーに芋焼酎を注ぐしかないですな。いっそのことプールを芋焼酎で満たしその中で披露宴やりますか。
 お、お酒臭いよう。
 親族内に確執があるよりは、仲良しで楽しいから良いけれど、お酒臭いよう〜!(泣)

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