今日はファミレスで友達と「もし手に入るなら美女缶と倦怠期特効薬とどっちがいいか」という話をして盛り上がりました。
 どちらも『世にも奇妙な物語』に登場した架空のものです。美女缶は開けると中から美女が出てきて、消費期限が切れるまで一緒に生活してくれる缶。倦怠期特効薬は配偶者のいる人が飲むと、配偶者の姿が自分の目には自分の理想の異性の姿に見えるようになる薬です。
 わたしと友達は、美女缶から出てきた美女にメイドさんになってもらって部屋の掃除をしたり図書館に本を返しに行くなどの雑用をして欲しいとか、美女缶の成分を分析して『萌え缶〜2次元の恋人こんにちは〜』を開発して秋葉原で限定発売したい、という妄想・・・いえ空想を楽しみました。商品名だけでどんな缶なのか丸わかりですね。100個限定発売、缶にはシリアルナンバー入り。値段はオークション形式で決めます。開けると自分の好きな2次元の異性キャラ、嗜好によっては同性キャラや両性キャラが登場し消費期限が切れるまで傍にいてくれます。
 しかし萌え缶はとてつもなく高価そう。100個限定販売なのに自分たち2人で2個を横領するのは倫理上よろしくない。わたしと友達が今度は美女缶と倦怠期特効薬と萌え缶の3択で迷い始めた時。隣のテーブルに座っていたサラリーマン風で眼鏡をかけた30代後半くらいの男性が「欲しいな〜」と小さく呟きました。
 最初、わたしと友達は「あれ? 倦怠期特効薬が欲しいのかな? 30代後半くらいだし」と思いました。でも「欲しいな〜」という一言には商品名が入っていないので、美女缶のことかもしれませんね。あっ、もしかしたら萌え缶のことかも?
 その男性に質問したかったのですが何だかちょっとその男性が思いつめているような雰囲気だったので話しかけるのは躊躇われ、わたしは「あ、ニート缶も面白いかも。美女缶のハズレで、クレヨンしんちゃんのむさえちゃんみたいに、顔は可愛いけどずぼらなニート女性が出てくる」と言ってみました。するとその男性は「萌え缶が欲しい・・・」と小さく呟きました。
 むさえちゃんが否定された♪ と笑いそうになりましたがぐっと堪えました。何かのっぴきならぬ事情がありそうでしたから。30代後半あたりって、このままの人生を歩むか新しく何か始めるか悩みながらも、責任ある仕事を任されていたり、結婚していたら子どもが生まれたりしている時期だろうし・・・葛藤するよなあ。2次元に逃げたくなるよなあ(って勝手に色々想像していいのか?)。
 友達の目が泳ぎ始め、わたしの目も泳ぎ始め、わたしも友達も沈黙しました。わたしがその重苦しい雰囲気に耐え切れず、「でも猫缶が一番現実的だよねっ。昔、猫缶って猫が入ってるのかと思ってたよっ」と少し大きめの声で言ったら、友達もその男性も笑ってくれました。
 ホッ。
 ・・・でも猫が入ってる缶って一体?
 ツナ缶にはツナが入っていて、おでん缶にはおでんが入っていて、熊肉缶には熊肉が入っていますが、猫缶に猫が入っているのはヒジョーに恐ろしい。猫缶は猫が食べるためのものが入っている缶であるべし。
 男性のその後が気になります。

 本日の教訓、『公衆の場で空想話をするべからず。他人のインナースペースを傷つけてしまう恐れがある』。
 いえ、もしかしたらその男性は人生はうまくいっていて更に2次元で萌えたかっただけ、なのかもしれませんけどね。真相はこちらにはわからないのです。

コメント

nophoto
うま
2007年8月3日8:33

面白いw
違うテーブル同士で会話が成立しちゃったのね♪

そして皆望むものは似てるのかもしれない^^

G−dark
G−dark
2007年8月3日12:22

 ちなみにうまタソは3つのうちどれが欲しい?^^
 違うテーブルから反応あったからびっくりしたよー。
 このことがあってから『世にも奇妙な物語』をニコニコ動画で改めて見たんだけど、美女缶とかの他にも「奥さん屋さん」とか「楊貴妃の双六」とかいろいろ面白いのがあって、すっかりハマってしまったw
 

nophoto
うま
2007年8月4日13:09

二次元缶かな・・・人生終わってるとか言わないよーに^^

G−dark
G−dark
2007年8月5日11:38

 言わないよ(^皿^) わたしも欲しい♪ ドラえもんを出すんじゃああ(そっちか!)

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