一概に「ゴスロリ」と評されるジャンルであっても、ブランドごとに経営方針やデザインは違います。この本で紹介されているのはSEXY DYNAMITE LONDON、EXCENTRIQUE、BLACK PEACE NOW、BABY,THE STARS SHINE BRIGHT、Innocent World、ATELIER BOZ、Victorian maidenなど。それぞれのブランドの違いを他ブランドと比較しながら知ることができます。写真がふんだんに使われていて、文章にはインタビュー形式のものが多く書かれているので、普段本を読まないという人にも読みやすいのではないかと思います。わたしはこの本に載っているブランドの多くを存在さえ知らなかったので(EXCENTRIQUEの存在をもっと早くに知りたかった〜。着け心地のよいコルセットってなんて素晴らしいのでしょう)、この構成が非常に助かりました。
 わたしがこの本を読もうと思ったきっかけは、表紙に惹かれたこと。表紙に写っているモデルさんはBABY,THE STARS BRIGHTのお洋服を着ています(映画『下妻物語』にも登場したお洋服)。こんなにフリルもレースも満載なのに、配色には赤と白の強烈なコントラストがあり、モデルさんの表情もメイクも挑発的。わたしは以前からBABY,THE STARS SHINE BRIGHTが好きなのですが、やっぱり一味違うブランド。この本でこの長〜い名前の由来やブランドの成り立ちを知れて嬉しかったです。付けるのに勇気がいると思うんですよ、長い名前って。領収書をもらう時などに面倒くさがられるかもしれないし、お客さんに名前覚えてもらえないんじゃないか? という不安もあると思うし・・・。けれどやっぱりこの名前は可愛い。呼ぶだけで気持ちが華やぐような気もします。長いけれど、長いからこそ正確に覚えようとしてお客さんは何度もこの名前を読み上げ、そうして苦労して覚えた分ブランドの名前が頭に残りやすくなるかも。
 また、わたしはBLACK PEACE NOWの社長さんがおっしゃっている言葉に勇気づけられました(P58)。わたしはごく最近できたばかりの職種に就きたいと思っているのですが・・・どうしても時々不安になるのです。もっと昔からあるような、たくさんの先人が十分開拓してくれた職種を選んだ方が楽じゃないのかって。けれど社長さんがおっしゃるように、後発、後発、でいいことはないですよね。先陣をきる、というのは覚悟がいることですが(戦場なら死ぬ確率が物凄く高くなりますし)、いずれは誰かがやらねばならないことですから・・・やりがいもあるし、働きやすい環境を自分が整えれば後に続く人のためにもなりますしね。BLACK PEACE NOW自体が一時期世間の流行をデザインに取り入れたことで失敗を経験したブランドだそうで、言葉に重みを感じました。
 この本にはゴスロリお洋服を着ているブライスの写真も載っています。残念ながら量は7ページほどですが、とっても可愛い! こうして見ると、人間が着るより人形が着た方がそれぞれのブランドの違いが如実に表れるような印象を受けます。不思議〜。

コメント

redeye-yan
レッドアイ
2007年9月1日23:31

わたしは意外にこっち系の衣装が似合いそうかもって言われたことがあります。今は普通に何の変哲も無いきれいめカジュアルとかですけどね。なんか、わたしは色が白いので、たぶんメイク次第でどうにかなると思われたらしいです。あとはキャラで着こなせば?って感じで。ケッコン式のお色直しとかでカラードレスのかわりにゴシック系の衣装でどーんと登場してみるんもオモロイかもしれませんね。

G−dark
G−dark
2007年9月2日11:06

 ゴシック系の衣装でどーん。ですか!? 招待客ビックリですね。新郎も。でも色が白いんだったら似合いそう(*^v^*) 花嫁なのに敢えて真っ黒のを着て優雅にお辞儀をして、退場したら何事もなかったかのように着物を着てる・・・とかもかっこいいかも♪
 わたしも普段は普通の服を着てますね〜。でも機会があったら一度こっち系のもんのすごい服を着たいです(^∀^) 気心の知れたメンバーでの飲み会だったらいけるかも・・・。

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