だます人よりもだまされる方が悪いのだ、という観点に立った本。借金をしがちで且つ借金を返せない人の性格、金融業者が誰を狙っているのかなどに触れながら、お金とは何なのか考えさせてくれます。
 わたしは今まで「返すあてのない借金の保証人になってはいけない、もしなるのであれば頼んできた相手との縁を今後一切切るべし」と思っていたのですが・・・甘かったようです。保証人になってしまったら、保証人になるようなお人よしとして金融業者にマークされるのですね。そして自分の親戚縁者や友人に業者が近づいていく。泥沼化。自分自身のためにも周りの人のためにも、決して保証人になってはいけないのですね。肝に銘じます。・・・わたしの知人も保証人になってしまってお店を手放していたなあ。
 メモ紙に判子を押したような簡単なものでも正式な文書と認められる、ということも忘れがち。契約書の内容を読みもせず「判子を押してください」と言われるまま素直に押しちゃう人いますよね。あれ怖いですよ。後で「契約書を読んでいなかったので」と言っても、判子を押した=契約書の内容に同意した、ということですから。
 また、自己破産したらそれで全て終わりではない、ということも忘れてはいけませんね。自己破産したら借金がなくなるわけではないし(自己破産するにもお金がかかりますし)、自己破産するような金銭管理のできない人としてかえって業者にマークされてしまう・・・。
 それでもお金はただの紙切れである、と中谷さんはおっしゃいます。お金を特別なものとして捉える人ほどお金に苦労する、と。お金に困った時すぐ親戚縁者や友人にお金を借りられるか、それとも「お金を借りるなんて大変な恥だ。誰にも知られたくない」と金融業者に借りてしまうか・・・。悪質な金融業者ほど簡単に貸してくれるのがこれまた落とし穴。簡単に貸してしまってガンガン取り立てる。そういった業者は借りた本人から返してもらおうとは思っていない。借りた本人の周りからも搾れるだけ金を搾り取ろうとしている。そうとも知らず借りた本人は「借金しているなんて知られたくない」と思ってまた他の業者にお金を借りてしまう。それが自分のためにも周りのためにもならないことに気づかずに。保証人になったわけではなくても親戚縁者や友人の自宅や職場にガンガン電話がかかってくる→たまらずにお金を払ってしまう(支払い義務がないのなら払ってはいけません・・・)→カモとしてマークされる→以下無限ループ。
 金銭感覚・・・養わないといけませんね。自分のためにも、周りの人のためにも。

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