環境。経済。戦争。これらは作用し合うものであり、個別に考えているうちは解決策が見つからないということを教えてくれる本です。
 お金を儲けるために戦争が起こる。戦争に使われる兵器は人を殺すために作られているから、人体にも環境にも良くない。環境が汚染されて資源が少なくなる。少ない資源を奪い合って戦争が起こる。戦争が終わっても汚染は回収できず、不発弾はいずれ爆発し、また人が亡くなる・・・。
 悪循環を止めるためには最初に述べた考え方が必要なのだと思います。「戦争=良くないもの」というだけで思考停止するのではなく、その戦争はなぜ始まったのか、その戦争で利益を得たのはどの国か、どんな兵器が使われたか、その戦争は世界経済にどんな影響を与えたか、他の国はその戦争に対して何をしたか・・・などを考えることも必要だと思います。
 そうやって考えていくと、以下のことに気づかされます。日本以外のところで起こった戦争であっても、その戦争に日本は協力している。その協力資金は自分たちの税金や銀行預金から出ている。自分が出したお金がたくさんの人を殺している。その人たちは戦争がなければ普通に暮らしていた人たちであったのに。「戦争を起こす=悪い政治家」という風に思考停止していた自分を反省しました・・・。政治家だけが戦争を起こしているわけじゃない。
 他人事ではない、ということに気づかされました。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索