タイトルにインナーマザーとあるものの、心の内側にいる父についても論じた本です。
「親」という生き物はいないけれど、子どもは心の内側に「親」というイメージを作り上げます。もしもその「親」が子どもにとって良くないものであったとしても、子どもは「自分が悪い子だからだ。良い子になったら愛してもらえる」と思って努力してしまいます。たとえ親に虐待されようと、「本当は愛されている」と思って耐えてしまいます。努力が報われないまま大人になってからも、その人は「親」に愛されようとして苦しみ続けてしまいます・・・。
そしてその人は、自分を苦しめる相手に自ら近づいていってしまうのです。自分を褒めてくれる相手には不信さえ抱きます。「私のことやさしいとか言う人はみんなだまされているんだとか思ってしまう」(P20)。逆に、自分を苦しめる相手には安心します。「ほら、やっぱり私はダメなのよ」「こんな彼だけど、本当は私のことを愛してくれているのよ」(P43)と・・・。
子ども時代に「苦しめられる」状況を「愛されている。安心できる」状況だと思い込もうとしてしまったため起こる現象ですね。子ども時代と同じ状況を作ることで、その人は子ども時代に叶わなかった「愛される」ことに再挑戦しているのかもしれません。大人になった今からでも、もしも愛されたなら、子ども時代の飢えを癒せる・・・と信じて。けれどその人はどうすれば良いかわかりません。そのため相手と別れた後も、新たな自分を苦しめる相手と付き合い続けてしまい、自分をすり減らしていってしまうのです。
斉藤さんは、子どもを苦しめる「親」にならないために以下のようなことをすすめています。わかりやすいように「」で表しますが、「」内には『』を使わせていただきます。実際は『』ではなく「」が使われています。
「〜(中略)『お前はそのままでいい』『そのままのおまえが私の大切な子だ』というメッセージが、きちんと伝えられているという前提が必要なのです」(P69。叱る時は、ということ)「母は『いいかげん』ぐらいのほうがよい」(P76)。「聖母になどなれっこないし、めざす必要もないのです」(P78)。「子どもの住む世界は子どもの聖域ですから、ある程度以上は近寄らない」(P198)。「子どもの『秘密』に触れない」(P199)。「子どもが出ていく時期がきたら、『いつでも帰っておいで』といって部屋を用意しておくと、安心してサッサと出ていきます」(P210)。「自分で決めた人生を子どものせいにしない」(P220)。
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わたしの「母」は一番最後のものが出来ていなかったなあ・・・。
「親」という生き物はいないけれど、子どもは心の内側に「親」というイメージを作り上げます。もしもその「親」が子どもにとって良くないものであったとしても、子どもは「自分が悪い子だからだ。良い子になったら愛してもらえる」と思って努力してしまいます。たとえ親に虐待されようと、「本当は愛されている」と思って耐えてしまいます。努力が報われないまま大人になってからも、その人は「親」に愛されようとして苦しみ続けてしまいます・・・。
そしてその人は、自分を苦しめる相手に自ら近づいていってしまうのです。自分を褒めてくれる相手には不信さえ抱きます。「私のことやさしいとか言う人はみんなだまされているんだとか思ってしまう」(P20)。逆に、自分を苦しめる相手には安心します。「ほら、やっぱり私はダメなのよ」「こんな彼だけど、本当は私のことを愛してくれているのよ」(P43)と・・・。
子ども時代に「苦しめられる」状況を「愛されている。安心できる」状況だと思い込もうとしてしまったため起こる現象ですね。子ども時代と同じ状況を作ることで、その人は子ども時代に叶わなかった「愛される」ことに再挑戦しているのかもしれません。大人になった今からでも、もしも愛されたなら、子ども時代の飢えを癒せる・・・と信じて。けれどその人はどうすれば良いかわかりません。そのため相手と別れた後も、新たな自分を苦しめる相手と付き合い続けてしまい、自分をすり減らしていってしまうのです。
斉藤さんは、子どもを苦しめる「親」にならないために以下のようなことをすすめています。わかりやすいように「」で表しますが、「」内には『』を使わせていただきます。実際は『』ではなく「」が使われています。
「〜(中略)『お前はそのままでいい』『そのままのおまえが私の大切な子だ』というメッセージが、きちんと伝えられているという前提が必要なのです」(P69。叱る時は、ということ)「母は『いいかげん』ぐらいのほうがよい」(P76)。「聖母になどなれっこないし、めざす必要もないのです」(P78)。「子どもの住む世界は子どもの聖域ですから、ある程度以上は近寄らない」(P198)。「子どもの『秘密』に触れない」(P199)。「子どもが出ていく時期がきたら、『いつでも帰っておいで』といって部屋を用意しておくと、安心してサッサと出ていきます」(P210)。「自分で決めた人生を子どものせいにしない」(P220)。
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わたしの「母」は一番最後のものが出来ていなかったなあ・・・。
コメント
新着から飛んできました。
インナーチャイルドという言葉はよく耳にしますが、
インナーマザーというのは初めて聞きました。
今度読んでみます。ありがとうございました^^
わたしもこの本で初めて「インナーマザー」を知りました。
ありがとう、と言っていただけて嬉しいです。
こちらこそありがとうございます♪
ってゆうのは、″アンタさえいなかったらわたしは
●●だって○○だってできたのに″とか
そういうやつですか?
「お母さんの人生を犠牲にしてあんたを生んでやったんだから、親孝行してよ」と子どもに言う、というのも入ると思います。←注:わたしが言われた言葉ではありません。