名探偵・竜ヶ崎桃子が殺人事件に挑む小説です。・・・少し嘘を吐きました。桃子はロココに身を捧げた女子高生(留年決定)です。挑む、というのも若干嘘。彼女に体育会系のノリはありません。彼女はロココな乙女。気が向いた時に推理を進めていきました。
 殺人は、東京から下妻へ帰るバスの中で発生いたしました。ヤクザがぐっさり刺されたのです。気の毒にもヤクザはトイレの中で殺されました・・・臭そう。疑われたのはイチゴ。桃子と違って素直なイチゴは殺人事件発生に怯えまくってしまい、警察にマークされるような言動を取ってしまったのです。

 *注*以下完全ネタバレを含む感想です。

 桃子は真犯人を暴きました。・・・また少し嘘を吐きました。暴く、というと正義感に満ち溢れた感じがいたします。桃子はエルキュール・ポワロのような名推理を完璧なものとするために、真犯人は誰か明かす必要があった。それだけのことですもの。
 真犯人は自首。
 もし真犯人が自首したいと言わなければ、桃子は真犯人の正体を警察に告げることはなかったのではないか・・・とわたしは思います。
 この物語を読む立場のわたしだとて、この真犯人には自首して欲しくありませんでした。不道徳ですけれど。

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