伊良部総合病院神経科唯一の看護師マユミさん。
 わたしは前作を読んでからというもの彼女がどんな人物なのか知りたいのですが、続編となる今作でも彼女の情報は小出しに描かれています。奇人・伊良部医師の傍にいる謎の看護師として。
 なんたって服装です。看護師が看護婦であった頃の理想(誰の理想?)の服装。ミニスカートで、Fカップの胸の谷間がくっきり見える白衣を着ているのです。香水だってつけています。けれどいつも無表情。くわえ煙草で患者の前に現れたり、診察中に雑誌を捲っていることもあります。尖端恐怖症の患者にお尻を触られた時は、爪を患者の顔に近づけ、患者がびびっている間に無言でいなくなりました。・・・かっこいい。そうかと思えばサーカスの子どもと追いかけっこを始め(多分無表情のままで)、子どもを捕まえて「ただでいいですよ」とインフルエンザの予防注射を打ったりします。患者が書いた小説を読んで感激し、患者に照れながらお礼を言ったこともあります。マユミさんは不思議な魅力の人です。
 なぜマユミさんは伊良部総合病院神経科にいるのでしょうか。
 もしかしたら、マユミさんもかつては伊良部医師の患者だったのかもしれません。
 伊良部医師とマユミさんが出会った頃のエピソードも、もしあるならば読みたいです。無ければ書いていただきたいです。
 ・・・もしかしてマユミさん・・・、看護師免許を持っていないコスプレイヤーだったりして!? いやまさか・・・でも神経科の医師は伊良部医師だけ。伊良部医師のことですから「いいよ、だって注射するだけだし」とマユミさんの存在をしれっと許している可能性は0ではありません。
 気になる。

 
 ―――――――
 <備考>
 Amazonでこの『空中ブランコ』の次の作品『町長選挙』を検索したところ、マユミさんの魅力があまり出ていないそうなので残念です。
 わたしは『町長選挙』を読まずに、その次に出てくれるであろう作品に期待したいと思います。

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