auのニュースに『日本最後に電気が来た「タイマグラ」 20年で人口7倍』というのが出ていて、わたしはある事を思い出しました。
 わたし自身はタイマグラに行ったことはありません。
 タイマグラで暮らしていた(今はもう亡くなったそうで・・・)マサヨさんというおばあさんを映したドキュメンタリーのことを思い出したのです。
 そのドキュメンタリーは確か『マサヨばあちゃんの天地』という題名だったように思います。
 父がそのドキュメンタリーをβビデオに録画しておいてくれたので、幼稚園から中学生にかけてのわたしは、よくそれを見ていました。あんまり見すぎて、高校に上がる頃にはテープが掠れていましたが。
 以下はわたしの記憶していること。
 マサヨばあちゃんは高齢。岩手県のタイマグラという山奥に暮らしていた。つれあいが亡くなってからもそこに暮らし続けていた。タイマグラには人口が少なく、確かお隣さんもいなかったので、本当の一人暮らし。自給自足の生活。マサヨばあちゃんは畑仕事をしたり、お味噌を作ったり、お豆腐を作ったり、水団のようなものを作ったりしていた。この水団のようなもの、が美味しそう。お味噌やお豆腐を買いに、たまに人が訪ねてきた。川から引いている水が出なくなった時は、問題を起こしていると思われるところまで歩いていって、自力で水道管(? 確か竹で作ったお手製だった気がする)を直していた。足が痛い時は草で作ったお灸を据えていた気がします。生前のおじいさんは薪割りをしてくれていたけれど、今は一人なので・・・どうしたんだっけ? マサヨばあちゃんは毎日、畑の状態など生活の諸々を日記に書き綴っていた。その時タイマグラに電気が通っていたので、マサヨばあちゃんはテレビを見ていた気がする。
 今はマサヨさんは亡くなっていて、でもタイマグラの人口は増えたそう。その中には、『マサヨばあちゃんの天地』の続編にあたるドキュメンタリー映画を撮った人がタイマグラに移住したので、その人も含まれるようです。
 そうかあ。人口増えたんだな・・・。
 タイマグラの様子は、『マサヨばあちゃんの天地』の頃とさほど変わらないのか。
 それとも全く違っているのか。
 この目で確認してみたいです。

 ああ、あの水団が食べたい。

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