アンドリュー・カリー監督 『ゾンビーノ』
2008年6月9日 映画
ゾンビに萌えることができる映画。
60年代の香り漂うブラックコメディ。
以下はネタバレを含むあらすじです。
この映画の世界では、首を切断されない限り、人間はゾンビになってしまいます。ゾンビは人間の肉を食べようとします。そこで人間は、ゾンビの食欲を抑える特別な首輪を開発。首輪をつけられたゾンビは大人しくなる上、ある程度は知能を有しているため、人間はゾンビを召使いとして使役するようになりました。ゾンビは何も食べないし眠らないし、何より賃金を要求しません。労働基準法の適用なんてありません。
しかし首輪は時々故障を起こしてしまいます。そのため人間は子どもの頃から、首輪が壊れたゾンビを殺せるよう射撃の授業を受けます。子どもたちは「脳ミソを吹っ飛ばせ♪」と歌いながら、的の頭を集中的に撃ちまくります。
新聞配達員もゾンビ。牛乳配達員もゾンビ。葬式スタッフもゾンビ。学校の用務員もゾンビ。公園の管理人も・・・やっぱりゾンビ。一般家庭にも、一家に1人はゾンビ。子どもたちはゾンビに縄をつけて、遊び相手として連れ歩きます。
ティミーという小学生男子の家にも男性ゾンビが1人います。ティミーはいじめられっ子。男性ゾンビがいじめっ子からティミーを守ってくれたので、ティミーと男性ゾンビは仲良しになり、ティミーは男性ゾンビに「ファイド」という名前をつけました。ファイドって犬につける名前らしいのですが・・・仲良きことは美しきかな。ファイドは雷を怖がったり、ジュースを飲む真似をしたりと感情が豊かなゾンビです。
しかし近所に住むおばあさんがファイドの首輪を壊してしまったので、ファイドはおばあさんを食べちゃいました! 人を食べたゾンビは殺されてしまいます・・・。
・・・ティミーは冷静な判断をしました。まず、おばあさんの死体を放置。ファイドについた返り血を手早く洗い流し、夜になってからスコップを持って現場に戻りました。けれど戻ってみると、おばあさんはゾンビになっていました。そこでティミーはスコップで、ゾンビ化したおばあさんの頭部を殴りまくり、首を切断することに成功。ティミーは「花が好きだったよね」と言いつつ、ゾンビ化したおばあさんの体を公園の花壇に埋めました。・・・何ちゅう小学生?
おばあさんが壊したファイドの指輪は、近所に住む変人のシアポリスさんが修理してくれました。本当は、一般人が勝手に首輪を修理するのはいけないことなのですが。シアポリスさんは、若くして亡くなった美人ゾンビ・タミーと2人暮らし。シアポリスさんは色々と変人要素を兼ね備えているのですが、何よりタミーの首輪の機能を解除した状態でタミーとムニャムニャ・・・(以下略)するのが趣味。タミーに食べられかけて首についたという歯形がご自慢の模様。
返り血は洗い流したし、ゾンビ化したおばあさんは埋めたし、首輪も直って万々歳。
・・・と思いきや。ティミーはミスをしました。実は、ゾンビ化したおばあさんはティミーと出会う前に人を襲っていたのです。襲われた人は死亡してゾンビになりました。そして人の肉を食べ、食べられた人もまたゾンビに! 本来は地獄絵図のはずですが、なんだか面白い光景で、笑いを誘います。ネズミ算式に被害者が増え、ついに警察は、ファイドがおばあさんを食べたことが事の発端であると突き止めました。
ファイドは連れて行かれてしまいました・・・。けれどファイドはゾンビの中でも優秀なゾンビだったので殺されず、工場で働かされているとのこと。
ティミーはシアポリスさんとタミーと共に、ファイド救出に向かいました。しかしシアポリスさんは無茶をしました。故意にゾンビに人を襲わせて大混乱が起こった隙に救出、という無茶な作戦を実行したのです。多くの犠牲者が出ました。犠牲者の中には、ティミーのパパや、ティミーのガールフレンドのパパも含まれていました・・・。亡くなってしまったのです。が、ティミーはファイドが父親代わりになって喜んでいるようですし、ティミーのガールフレンドも元は父親だったゾンビに首輪をつけて「今の方が優しいしイケてるわ」と喜んでいる模様。
めでたしめでたし♪
・・・すごい映画だ。
60年代の香り漂うブラックコメディ。
以下はネタバレを含むあらすじです。
この映画の世界では、首を切断されない限り、人間はゾンビになってしまいます。ゾンビは人間の肉を食べようとします。そこで人間は、ゾンビの食欲を抑える特別な首輪を開発。首輪をつけられたゾンビは大人しくなる上、ある程度は知能を有しているため、人間はゾンビを召使いとして使役するようになりました。ゾンビは何も食べないし眠らないし、何より賃金を要求しません。労働基準法の適用なんてありません。
しかし首輪は時々故障を起こしてしまいます。そのため人間は子どもの頃から、首輪が壊れたゾンビを殺せるよう射撃の授業を受けます。子どもたちは「脳ミソを吹っ飛ばせ♪」と歌いながら、的の頭を集中的に撃ちまくります。
新聞配達員もゾンビ。牛乳配達員もゾンビ。葬式スタッフもゾンビ。学校の用務員もゾンビ。公園の管理人も・・・やっぱりゾンビ。一般家庭にも、一家に1人はゾンビ。子どもたちはゾンビに縄をつけて、遊び相手として連れ歩きます。
ティミーという小学生男子の家にも男性ゾンビが1人います。ティミーはいじめられっ子。男性ゾンビがいじめっ子からティミーを守ってくれたので、ティミーと男性ゾンビは仲良しになり、ティミーは男性ゾンビに「ファイド」という名前をつけました。ファイドって犬につける名前らしいのですが・・・仲良きことは美しきかな。ファイドは雷を怖がったり、ジュースを飲む真似をしたりと感情が豊かなゾンビです。
しかし近所に住むおばあさんがファイドの首輪を壊してしまったので、ファイドはおばあさんを食べちゃいました! 人を食べたゾンビは殺されてしまいます・・・。
・・・ティミーは冷静な判断をしました。まず、おばあさんの死体を放置。ファイドについた返り血を手早く洗い流し、夜になってからスコップを持って現場に戻りました。けれど戻ってみると、おばあさんはゾンビになっていました。そこでティミーはスコップで、ゾンビ化したおばあさんの頭部を殴りまくり、首を切断することに成功。ティミーは「花が好きだったよね」と言いつつ、ゾンビ化したおばあさんの体を公園の花壇に埋めました。・・・何ちゅう小学生?
おばあさんが壊したファイドの指輪は、近所に住む変人のシアポリスさんが修理してくれました。本当は、一般人が勝手に首輪を修理するのはいけないことなのですが。シアポリスさんは、若くして亡くなった美人ゾンビ・タミーと2人暮らし。シアポリスさんは色々と変人要素を兼ね備えているのですが、何よりタミーの首輪の機能を解除した状態でタミーとムニャムニャ・・・(以下略)するのが趣味。タミーに食べられかけて首についたという歯形がご自慢の模様。
返り血は洗い流したし、ゾンビ化したおばあさんは埋めたし、首輪も直って万々歳。
・・・と思いきや。ティミーはミスをしました。実は、ゾンビ化したおばあさんはティミーと出会う前に人を襲っていたのです。襲われた人は死亡してゾンビになりました。そして人の肉を食べ、食べられた人もまたゾンビに! 本来は地獄絵図のはずですが、なんだか面白い光景で、笑いを誘います。ネズミ算式に被害者が増え、ついに警察は、ファイドがおばあさんを食べたことが事の発端であると突き止めました。
ファイドは連れて行かれてしまいました・・・。けれどファイドはゾンビの中でも優秀なゾンビだったので殺されず、工場で働かされているとのこと。
ティミーはシアポリスさんとタミーと共に、ファイド救出に向かいました。しかしシアポリスさんは無茶をしました。故意にゾンビに人を襲わせて大混乱が起こった隙に救出、という無茶な作戦を実行したのです。多くの犠牲者が出ました。犠牲者の中には、ティミーのパパや、ティミーのガールフレンドのパパも含まれていました・・・。亡くなってしまったのです。が、ティミーはファイドが父親代わりになって喜んでいるようですし、ティミーのガールフレンドも元は父親だったゾンビに首輪をつけて「今の方が優しいしイケてるわ」と喜んでいる模様。
めでたしめでたし♪
・・・すごい映画だ。
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