「〜あそばす」「お召しになる」「ございます」などの言葉使いで書かれているので、とても気持ち良く読めました。
 と言っても、内容が堅苦しく書かれているわけではありません。
 例えば、この本のP59、60でなめ子さんが竹田さんに「よく、おばさんが『美智子様〜』と気安く手を振っていますが、これはいかがなのでしょうか?」と質問しています。竹田さんはまず「実はその『様』というのは、やめてほしいのです。『様』というのは誰にでもつけますよね?」と言った後、皇后なので「陛下」の敬称をつけるべきなのにおかしくなっているという事と、雅子様の場合は皇太子妃なので「雅子殿下」「皇太子妃」「皇太子妃雅子殿下」などが正しいということも教えてくれます。
 わたしは、なめ子さんが率直な質問をし、竹田さんがなめ子さんの質問にただ答えるだけではなく上手く情報を付け加えて答えるという形式に読者への配慮を感じました。この1冊で庶民が知りたいこと(皇族方はインターネットをするのか? など)が知れるので、他の本を読まずに済みます。わたしは日本人として生まれ育ちながらも皇室についてほとんど何も知らないので、「皇室について知りたいなあ」と思いついた時にこの本と出会えて幸運でした。
 そして。わたしはこれについても書かねばなりません。
 この本のP195からは、マスコミによる雅子殿下へのバッシングについての竹田さんの意見も書かれています。竹田さんはこう言っています。天皇のご公務は国事行為として定められているけれど、皇太子妃のご公務は法律上何の規定もないのです、雅子殿下はご公務を自主的にしているのです、ということを。
 ・・・わたしは規定があるのかと思っていました・・・。規定があるのに御休みになっているものとばかり・・・。知らないって恐ろしい。

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