読み終わってみて、「もしこの本を読み始める前に著者の写真を見ていたら、わたしはこの本にどんな印象を抱いただろう?」と不思議な気分になりました。
 もし先に著者の写真を見ていたら、「いい加減な本なのかな」と読むのをやめたかもしれません。
 著者の髪型がアフロヘアだから。
 アフロヘア=陽気=不真面目、という思い込みがわたしにもあるのです。

 この本はその「思い込み」について書かれています。人は第一印象をどのように感じ取るのか? それは無意識に行われるのか? どの程度の時間をかけて行われるのか?
 著者の考えによると答えは以下の通り。無意識で行われる。時間はたったの2秒。
 時間がこんなに短い理由は、人は相手に関する情報が過多だと正しい判断を下せないから・・・だそうです。
 けれどその2秒間の間に下される判断は必ずしも正しいとは言えない。
 それについて著者は自身の体験を紹介することで説明しています。
 髪型をアフロヘアにしたら、警官たちに事件の犯人と間違われて取り囲まれたという体験を。著者と犯人の共通点はアフロヘアのみ。身長も体格も年齢も違った。それなのに警官たちが「犯人にそっくりだ」という第一印象を抱いてしまった為、著者はその誤解を解く為に20分以上を費やしたそう。
 ・・・第一印象を過信するのも困りものですね・・・。

 わたしは特にこの本のP210,211を気に入りました。
 意識して笑顔を作ると、人は「今自分は楽しい気分なのだ」と思うらしいのです。
 これも第1感かもしれませんね。
 なんとなく楽しい気がする、という、自分の気持ちへの思い込み。
 この思い込みをうまく活用できるようになりたいです。
 

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