催眠術にかかりたくなる映画。
 特に「自分だって自分の外見に自信がなくて苦しんでいるのに、交際相手を外見で選ぼうとしてしまう・・・」と悩んでいる方に見ていただきたい映画です。

 
 以下はあらすじ。
 「若くてキレイでスタイル抜群のねえちゃんとしか付き合うな」という父の遺言のせいで、主人公ハルは女性の外見にしか惹かれません。
 彼はお世辞にも格好いい男性とはいえません。しかし彼は外見の良い女性にだけアプローチし、振られまくります。好みの女性としてミシェル・ファイファーなどの名前を列挙することからも理想の高さがわかります。彼は、外見が悪いけれど内面の良い女性には見向きもしません。彼はこれまでそんな人生を送ってきたし、これからも送る気満々。
 偶然彼とエレベーターに乗り合わせたセラピストは、彼に催眠術をかけました。
 女性の内面しか見えなくなる催眠術を。
 内面の醜い女性は醜く、内面の美しい女性は美しく見えるようになるのです。
 この催眠術にかかった彼は素晴らしい女性ローズマリーと出逢います。彼女は眩いばかりに美しく、優しく、知的で、ユーモアたっぷり。2人は付き合い始めました。交際は順調。
 しかし催眠術は解けてしまいました。 

 この映画の素晴らしいところは、この後の展開。
 彼は催眠術が解けてしまったことによって、ローズマリーの本当の体格を知ります。目にワセリン(?)を塗っていたので顔は見えませんでしたが、体格はバッチリ見えました。凄まじい巨漢でした。
 けれど彼はそこで彼女を諦めたりはしませんでした。
 彼にとって彼女は既にかけがえのない存在になっていたからです。
 彼はまず、あのセラピストに同じ催眠術をもう一度かけてもらおうと試みました。しかしあのセラピストは忙しい為、居所さえ掴めません。そうこうしているうちに彼は、彼女が平和部隊に入隊してキリバスへ発つことを知ります。
 もう催眠術をかけてもらう時間などない。
 彼は彼女の本当の顔と直面することを恐れながらも、彼女に会いに行きます。

 まだこの映画を見ていない方のために、結末は書かないでおきます。
 ただ、これだけは書かせてください。わたしがこの映画の中で最も素晴らしいと感じたのは、彼も彼女も彼ららしい姿のままで生きていくということです。

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