*注*
 以下はわたしがこの曲を聴いて想像した物語です。
 公式の物語ではありませんので、鵜呑みになさいませぬ様。




 「いかれ帽子屋」と呼ばれる男がおりました。
 いかれたお茶会から動けないでおりました。
 いつからここに居るのかわからなくなりました。
 どこから来たのかわからなくなりました。
 アリスがやって参りました。
 汚れなきアリスは間違えて、白兎ではなく黒兎を追ってきたのです。
 闇の国へ。
 彼とアリスは出逢いました。
 アリスは帰り方がわかりません。
 彼は「君の望む場所ならば何処へでも」とアリスの手を取りました。
 彼は「わたしは帰る場所もない」と言いました。
 帰るべき場所があるうちに帰してあげたい、と願いました。
 彼はアリスを案内することで、いかれたお茶会を離れることができました。
 「時が今動きだす」
 彼はぽつりと言いました。
 アリスは白兎を抱いて無邪気に笑います。ありがとう、と笑います。
 彼はアリスを見送りました。
 彼は未だ闇の国の中。
 けれど、救われたのはアリスだけではありません。




 わたしはこの曲がこういう物語だといいなぁと思うのですが、如何でしょうか。
 それにしてもこの曲の重低音、最高に格好いいです。 

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