四季ごとに章を分け、この芸妓さんの季節ごとの気持ちを書いた本。
 タイトルに「日記」とありますが、日々の仔細が書かれているわけではありません。

 この本では、京都ではないところを出身地とする芸妓さんの、普段離れて暮らす家族への想いや祇園で芸によって身を立てている誇りなどを知ることが出来ます。それも、ユーモラスに。

 わたしは特に「虎芸妓」のエピソードが好きです。
 阪神が優勝するかわからないのに着物の八掛の裾の返しに「2003年阪神優勝」と染め抜くなんて結構な博打ではありませんか。それで本当に優勝して、「虎芸妓」として名前が売れたというのだから格好いい。

 お誕生日のエピソードも好きです。
 お父さんから「俺、お前の親父になって二十八年と一日。俺、おめでとう」というメールがきたという・・・。
 何だかキュンとします。単におめでとうと言うよりも、喜びが伝わって。

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