しょんぼりしていたわたしに「声」をかけてくれた香水です。
 赤紫と紫を使った神秘的且つ妖しいボトルの中に、蕩けそうに甘い香りが潜んでいます。


 以下は、わたしとこの香水の出会い。
 今日わたしは就職活動で面接を受けました。しかし思うように自己アピールすることが出来ませんでした。
 わたしはしょんぼりしながら街を歩いておりました。
 どうしてもっと頑張れなかったのだろう、と思い、下を向きながら・・・。
 そうして歩いていくとわたしは香水のお店の前を通りかかりました。
 何となくお店に入ってみて、何となく棚を見ると、わたしの目の前にこの香水がありました。
 テスターで香りを嗅いでみて・・・心が安らぎました。
 この蕩けそうな香りに、優しく励まされた気がして。


 帰宅した今、わたしはこの香水を手首につけています。
 ・・・ついつい何度も、手首に鼻を近づけて深呼吸してしまいます♪


 トップノートはスイートストロベリー、ブラックカラント、シトラスカクテル、レッドアップル。この名前の並びを見ただけで、甘ったるいということがわかりますね。
 ミドルノートはスイートピー、フリージア、ジャスミン、ピュアローズ。徐々に可憐な花の香りがしてきて、甘ったるい中にも爽やかさが加わります。
 ラストノートはアンバリーノート、サンダルウッド、ムスキーノート。最初の甘ったるさが肌や空気に馴染んでいき、鼻で感じられなくなっていきます。しかし「もう消えてしまったかな」と思ったのも束の間、ふとした拍子にまた香りを感じます。いなくなったと見せかけて存在をアピールする、絶秒な引き際を心得た香水だと思います。

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