見ると歌いたくなる映画。

 一人ではなく、みんなで。



 わたしは主人公よりも、主人公の在籍する合唱部にとってライバルとなる湯の川学院高校合唱部を好ましく思いました。
 時代錯誤なヤンキースタイルを貫き、時間を知りたい時はなぜかケータイで時報を聞こうとする(何故すぐにケータイの時計機能を使わぬのだ?)、けれどまっすぐな彼ら。
 わたしは主人公の恋愛話よりも、湯の川学院高校合唱部の面々がどんな練習をしてどのようにお互い叱咤激励し合っているのかが気になってしまいます。
 彼らが歌う尾崎豊の『15の夜』が心を掴んで放さないからです。
 彼らは指揮者を無視して想いのたけを爆発させ、全員で歌うのです、『15の夜』を。観客にその想いを届けるというよりも、ぶつけるのです、懸命に。
 いいじゃないですか。格好いいじゃないですか。
 まだ荒削りな歌唱法の彼らが今後どんどん磨きをかけ(彼らなら出来る)、『15の夜』を大会で出してきたら・・・この映画の主人公が在籍する合唱部は彼らに勝てるのでしょうか? 是非双方の合唱を聴きたいです。

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