浮世絵は庶民のためだけのものではなかったのですね。
 全ての貴い人が浮世絵に触れたというわけではないようですが、庶民に流行しているもののうち自分のレベルに合うものを、望めば愛でることが出来たのですね。
 例えば光格天皇は浮世絵師の代表格と言える葛飾北斎の『西瓜図』を気に入っていたようです。
 いいですよね、この絵。スイカが食べたくなります。皇族もそんな風に感じるのかな? と想像しながらこの絵を見ると、皇族へ親しみが湧いてくるから不思議です。


 わたしはこの本に登場する中では特に、葛飾北斎の『二美人図』や勝川春章の『美人鑑賞図』が好きです。
 『二美人図』にはいやらしくない色気を感じますし、『美人鑑賞図』は自分もこの絵の中に混じってお姉さんたちと語らいたくなりますし狩野探幽の掛け軸を登場させている所に遊び心を感じます。


 この本を読んで勢いづいたので、今後は浮世絵に関する本も沢山読んでいこうと思います。

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