P62の、「この国のこの状況を作ったのは僕ら自身だ」という言葉にハッとさせられます。
日本は介護職がどんなに頑張っても報われない国です。
わたし自身介護施設で働いていますが、やり切れない気持ちにならない日はありません。
うちの施設では今月は同期が2人辞め、先輩も2人辞めていきました。
ところが、毎月4人くらいのペースで職員が辞めていくのに、新しい職員は入ってきません。
募集はしているのですが、なかなか応募が来ないのです。
不況のおかげで介護に職を求めてくる人がいるにはいるのですが、2週間くらいで辞める人がほとんど。
給料の安さ、身体的疲労、精神的疲労、時間拘束の長さ、社会的地位の低さ・・・、辞めたくなる理由は沢山。
せめて介護職の社会的地位がもっと高ければいいのですけれどね。
看護師ですと自己紹介すると「すごい」と言ってもらえたりするのに、介護士ですと自己紹介すると「偉いわね。わたしにはとても出来ないわ。汚いものには触りたくないもの」と言われたりしますもの・・・。
せめて「人のために働いている」という誇りが持てれば良いのですが・・・、認知症のある方に叩かれたり引っ掻かれたりしながら失禁衣類を替えないといけない時もあり・・・、・・・やりきれないですよ、とてもじゃないですけど。
「これはご家族が介護するには大変だ。ご家族のためにがんばろう」という気持ちで何とかモチベーションを保てる人はいいけれど(わたしはこのタイプ)、ご家族の中には介護施設を姥捨て山のように考えていて職員にも冷たい方もいるので、そういうご家族と出会うと心が折れそうになります。・・・ご家族を変えることは出来ないので、そこは仕方がないのですが。お年寄り自身にも感謝されず、ご家族にも感謝されず、給料も少なく、休日にも「加勢に来い」と言われて無償の休日出勤があることもあって、・・・とこんな風なのに働き続けられる方が不思議でしょう。
日本にいる何名かの教授や医師は「介護職が専門的スキルを身につけていないから給料が安いし社会的地位が上がらないのだ。介護職は認知症の改善方法や歩行介助方法をもっと学んで、素人が持たない専門性を身につけるべきだ」とおっしゃっており、わたしもそれには一理あると思うのですが、その専門性を身につける前に辞めてしまう人が多い現状に危機感を抱いています。
・・・すみません、この本のレビューを書こうと思ったのに愚痴ばかりになってしまいました。
けれどこの本が指摘するように、こうなったのは「国のせい」ではなく、「そんな国にした自分たち」のせいなんですよね・・・。
「そんな国にした自分たち」のせいで介護職が減って、介護の質が落ち(介護士が少ない為お年寄り全員にきめ細かな介護が出来ないし、すぐ介護士が辞めるので技術の継承が難しくほとんど素人の集まりのような状態になってしまう)、結局は自分たちが苦しむことになる。
わたし自身も長生きすれば必ずお年寄りになって、きっと介護を必要とするようになります。
そうした時にこの国の介護がどうなっているのか・・・。
想像すると恐ろしいです。
今からでも何とかしなければなりません。
安心して老いることが出来る社会にするために。
日本は介護職がどんなに頑張っても報われない国です。
わたし自身介護施設で働いていますが、やり切れない気持ちにならない日はありません。
うちの施設では今月は同期が2人辞め、先輩も2人辞めていきました。
ところが、毎月4人くらいのペースで職員が辞めていくのに、新しい職員は入ってきません。
募集はしているのですが、なかなか応募が来ないのです。
不況のおかげで介護に職を求めてくる人がいるにはいるのですが、2週間くらいで辞める人がほとんど。
給料の安さ、身体的疲労、精神的疲労、時間拘束の長さ、社会的地位の低さ・・・、辞めたくなる理由は沢山。
せめて介護職の社会的地位がもっと高ければいいのですけれどね。
看護師ですと自己紹介すると「すごい」と言ってもらえたりするのに、介護士ですと自己紹介すると「偉いわね。わたしにはとても出来ないわ。汚いものには触りたくないもの」と言われたりしますもの・・・。
せめて「人のために働いている」という誇りが持てれば良いのですが・・・、認知症のある方に叩かれたり引っ掻かれたりしながら失禁衣類を替えないといけない時もあり・・・、・・・やりきれないですよ、とてもじゃないですけど。
「これはご家族が介護するには大変だ。ご家族のためにがんばろう」という気持ちで何とかモチベーションを保てる人はいいけれど(わたしはこのタイプ)、ご家族の中には介護施設を姥捨て山のように考えていて職員にも冷たい方もいるので、そういうご家族と出会うと心が折れそうになります。・・・ご家族を変えることは出来ないので、そこは仕方がないのですが。お年寄り自身にも感謝されず、ご家族にも感謝されず、給料も少なく、休日にも「加勢に来い」と言われて無償の休日出勤があることもあって、・・・とこんな風なのに働き続けられる方が不思議でしょう。
日本にいる何名かの教授や医師は「介護職が専門的スキルを身につけていないから給料が安いし社会的地位が上がらないのだ。介護職は認知症の改善方法や歩行介助方法をもっと学んで、素人が持たない専門性を身につけるべきだ」とおっしゃっており、わたしもそれには一理あると思うのですが、その専門性を身につける前に辞めてしまう人が多い現状に危機感を抱いています。
・・・すみません、この本のレビューを書こうと思ったのに愚痴ばかりになってしまいました。
けれどこの本が指摘するように、こうなったのは「国のせい」ではなく、「そんな国にした自分たち」のせいなんですよね・・・。
「そんな国にした自分たち」のせいで介護職が減って、介護の質が落ち(介護士が少ない為お年寄り全員にきめ細かな介護が出来ないし、すぐ介護士が辞めるので技術の継承が難しくほとんど素人の集まりのような状態になってしまう)、結局は自分たちが苦しむことになる。
わたし自身も長生きすれば必ずお年寄りになって、きっと介護を必要とするようになります。
そうした時にこの国の介護がどうなっているのか・・・。
想像すると恐ろしいです。
今からでも何とかしなければなりません。
安心して老いることが出来る社会にするために。
コメント
・・・・・社会的地位と言うか社会的認知が低いと
思いの他しんどいやろうなーと思いますわー。社会的認知
が低いとちゃんとした市場が(市場って言い方が適して
なかったらごめんやで)形成されないから報酬が良くなくて、
報酬があんまり良くないってことは優秀な人や自信のある
人、やる気のある人は他へ行くってことやもんな・・・・。
・・・あっても無くてもどうでもええような仕事やなくて
ダレもがお世話になる可能性がある、必要不可欠な仕事
やのに、認知が低いってなんでやねんろう。わたしが
プンプンしても仕方無いけど(ほなお前なんとか出来るんか、
って言われたら出来ひんし)、ほんでもG-darkやんみたいに
実際に携わってる人がこういう不特定多数の人が読む可能性
のある所に実体験とか書くことで皆がそういう事実を知識として
共有して行けば、時間はかかるかもしれないけど世の中が
成熟して行くことにつながるかも・・・・。わたしも本格的に
社会に出て、いろんな業界とか職場とか見て思ったのは、
思った以上にみんな″他の業界″のこと、知らない。他の業界のことに関してほとんど都市伝説みたいなことを真剣に信じてる人もたくさん居るし、びっくりするなり。何かの認知度をあげていく
って言うのは本当にたいへんヤネ(@0@;)
>ダレもがお世話になる可能性がある、必要不可欠な仕事
>やのに、認知が低いってなんでやねんろう
う~ん、多分根本的な理由は、
みんな自分とか家族が介護を必要としてる姿をイメージしたくなくて、
だから介護の仕事について知ろうとしないのかも・・・?
愚痴が長くなってしまって申し訳ないのですが、
レッドアイやんのように一緒にプンプンしてくれる人がいて
嬉しいです~。
社会的認知度を上げていく為に頑張ります。
みんなが何事も自分の問題として考えるようになるといいですね~。
私の義父母は生前ヘルパーさん達に大変お世話になりました。
そしてヘルパーさんだけでなくご近所の方々にも言葉では言い表せないくらいにお世話になりました。
私ひとりではきっと私が先に倒れてしまっていたと思います。
義父母だけでなくて私たちの生活も支えて下さったんです。
いくら感謝してもしきれません。
介護士さんの技術や知識はもちろん必要ですが、それだけでは日々の介護を続けるのはどんなに困難なことか私にはよくわかります。
あなたのように自身を鼓舞してモチベーションを上げて頑張って下さっているからこそなんです。
今の私には年老いた実両親がいますし、自分の年齢を思った時に
いずれ私も介護される側になることをひしひしと感じています。
そのための税金なら私は惜しまないし、出来ることがあるならしたいと
思います。
何にか知恵をください。
お義父様、お義母さまのことで色々あったんですね。
>義父母だけでなくて私たちの生活も支えて下さったんです。
ヘルパーさんたちや御近所の方々にもきっとその気持ちは伝わっていますね。(^v^)
知恵・・・わたしも知恵が無くて困っているのですが(><)
強いて言えば、今のうちから「自分が介護を受けるようになったらどんな介護を受けたいか」考えておくことかな・・・と思います。
今、介護はご存知と思いますが介護保険の制度となり、今までの措置的なものから契約が出来るものに変わっています。
どんな介護を受けるかある程度選ぶことが出来るんです。
だから、自分が介護を受けるなら最先端のリハビリが沢山出来るところがいいな~、とかのんびり余生を送りたいから自分の趣味をして日中過ごせるところがいいな~、とか大体でもいいので早く考えておくことだと思います。
そうして自分が受けたい介護のイメージが出来たら、実際に今行われている介護が理想とどう違うのかわかりやすくなって、自分自身のために介護現場をどうしていけばいいのか掴みやすくなる気がします。
・・・すみません、うまく文章化出来ませんでしたが・・・。
ちなみにわたしの場合、いかにも施設といった殺風景なところで老後を送るのは嫌で、だから綺麗な家具が置かれ、季節の花が随所にいけられ、絵画が廊下にズラリと掛けられた介護施設に就職しました。
そういう介護施設で頑張って働いて、そういう介護施設が利益を生み出せると知名度を上げれば、そういう介護施設が増えるような気がして・・・。
・・・でも頑張れば頑張るほど給料に反映される仕事でもないし、頑張った分仕事が減るわけでもないので(そもそも、これが出来れば合格という基準を設定しやすい仕事でもないですし)、苦労してますけどね。何とか歯をくいしばって頑張ります。