【rice】辻

2009年12月24日 音楽
 繰り返し、繰り返し。
 わたしは最近この曲ばかり聴いています。
 ピアノと、チェロと、ドラムと、そして何より有紀くんの歌声が美しすぎて。
 心を奪われてしまいました。


 ただ、気になることがあります。
 「名前の私を覚えて居て」
 この歌詞を有紀くんはどんな想いで書いたのでしょうか?


 「名前の私」は、誰かにとっての自分が名前としての存在でしかなくなることを表すのでしょうか?
 だとしたら、
 「愛しくて季節は流るのか
  愛しくて涙拭うのか
  恋しくて花びら散るのか
  恋しくて別れを待つのか」
 という歌詞が続くのは、春という別れの季節の後で、あたかも花びらが散るように、自分という存在が他人の記憶から薄れていくことを表しているのでしょうか。自分の顔や、声や、香りや…、それらが他人の中から消えていく。忘れられていく。蝶の羽のように、脆く儚く。「そういえばそんな人もいたね。名前しか覚えていないけど」と言われるようになっていく…。


 …だとしたらこの曲はとても悲しい曲。
 …けれどたとえそうであっても、ひたすらにこの曲は、綺麗。
  

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