「アタシにバッサバッサ斬り倒させてくれるタマはどっかにいないのっ!?」というマツコさんの嘆きが聴こえてくる一冊。
 「どこかに好敵手となりうる猛者はおらんのか~血を吸いたい~」と彷徨う妖刀の如く、マツコさんはネタにすべき相手を欲しています。
 若い層の芸能人がちっちゃくまとまってしまって、四十代以降くらいの層の芸能人(高岡早紀さん、寺島しのぶさん、叶姉妹等々)しかマツコさんがイジるべき相手がいないのです。
 面白くなりそうだなと有望視させた若手もアレレな方向に落ち着きつつあるので、このまま四十代以降の層が引退していけば、マツコさんは商売上がったり。
 この本で、マツコさんは若手も何人かピックアップして語っているのですが、どうも舌の調子が今いち(ちなみにこの本、語り起こしです)。ああ、きっとマツコさんは今、「語るべきこともないのに、このオンナの何を語れっていうのよ」と思いながら語っているんだろうな、と思わせる内容の薄さ。
 マツコさんがP203で『もうこうなったら、アタシ自ら、引っ掛かる存在になってやるわ』とおっしゃっているけれど、もう既になっちゃってる以上、食糧危機ならぬネタ危機が更に進むのは間違いないです。もう、一言も喋れなくなっちゃっりして!?
 というわけで、わたしはこの本を芸能人の方々にこそ読んで欲しいです。そして、何かやらかして欲しい。そしてマツコさんに思う存分吠えて欲しい。


 ところで、この本でマツコさんは20人以上の女性芸能人について言及しているのですが、中でも高岡早紀さんについての記述はズバ抜けて勢いがあります。
 わたしは高岡さんのあのただならぬ色気が大好きで堪らないので、頷きながら読みました。
 多分本人が読んでもニヤリと笑うだろうなっていうのが匂ってくる文なので、他の方にも是非勧めたいです。ただし成人してる方だけに。なぜって…、なぜって高岡さんですから。


 ところで、が続くけれど…、ところでわたしはこの本の装丁も好きです。
 そもそも、書店で見かけた時に、思わず手に取って感触を確かめたくなるような感じだったので、それをきっかけにこの本を買いましたもん。
 ページを開いた時の、この紫の色合いもマツコさんにぴったりで。「紫」としか表現できない自分が悔しいのですけど。もっと違う名のある色だと思います、これは。それを知りたいので、今後はちゃんと色について勉強しようかなと思います。
 わたしにとってこの本は、そういうきっかけにもなった本です。
 「紫の横のページがなぜキラキラしているのか?」についても不思議だったので、是非言及したかったのですが、「紫の横のページ」は正式には何と呼べばいいのでしょう? 帯じゃないし。扉? これも調べねばっ。

コメント

redeye-yan
2010年12月16日2:47

デラックスって名前につけてしまうところがゴージャス!
マツコ・ゴージャスでもいいけどね!もしくはマツコ・ブリリアント!
さもなくばマツコ・ビジュー・ブリオン(違・・・

G−dark
2010年12月17日20:38

マツコ・デラックスの本名…、
マツコ・ゴージャス・ブリリアント・ビジュー・ブリオン・デラックスで決まりですね☆(違
わたしとしては「ダイナマイト」も加えていただきたいで~す。

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