P132に載っている2つのラブレターが好きです。
 沢さんという方は「花のような小雪になって 貴方の胸に積もりたい やがて 貴方の熱い吐息がとかすまで」と書いていて、坂本さんという方は「背中向け すねる仕草で 待ってみる 後ろからそう 抱いて欲しくて」と書いています。なんて可愛らしいんでしょうか。
 こういうピュアな気持ちをわたしも抱きたい(涙)。

 P154の、あずみさんという方のラブレターも素敵だなぁと思います。
 君が横にいても君が何を考えているかわからない、でも君の全部が気になって、一緒にいないとさびしい、という気持ちが素直な言葉で綴られていて。
 こういうラブレターを貰ったら嬉しいでしょうね。
 わざわざほとんどの言葉をひらがなで書いたのは、優しい雰囲気を出すための技法なのでしょうか。

 P157に載っている、柏原さんという方のラブレターもお気に入りです。
 この方、また24歳なのですが、「人生の最後、この身はさくらの花びらに、心はあなたの思い出に ふっさりとうもれて死ねたら 最高に幸せ。」ですって!
 西行を彷彿とさせるような…、その若さでその境地までいったのか、と何だか羨ましくなってしまいました。

 わたしが一番好きなのはP194の、あきさんという方のラブレター。
 手術前に書かれたラブレターです。どうもその手術は生存確率が低いようです。しかもこの方は妊娠していて、でも、その手術で母子共に死ぬかもしれない。怖くて堪らないはずなのに、「ありがとう」「幸せです」など感謝の言葉が繰り返され、最後に「短い間だったけど、私はとっても幸せだったよ!」と綴ってあります。
 …この方、結局どうなったのでしょうか…。
 気になって仕方ありません。

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