1巻の感想はこちら。http://20756.diarynote.jp/201206240128565113/

 2巻も見ました。

 例の凶暴な男…名前はメリルというんですが、メリル役の俳優さんの演技、いいですね!
 ドラッグが効いている間は、軍で下士官を殴って懲罰房に入れられた話なんかを、誰もいないのにペラペラ自慢げに一人で喋っていたのだけれど、ドラッグが切れて正気になった途端パニックに陥り、神に助けを求め始めるのです。けれどそのうち「どうせ助けちゃくれないんだろ! 自分で何とかするさ!」と開き直ります。その心境が変化していく演技と、「どうせ助けちゃくれないんだろ!」というセリフに実感が妙にこもっているようで、記憶に残りました。

 また、夫からDVを受けている仲間を守ろうとする女性たちの姿と、夫に口の中が切れるほど殴られたのにそれでも夫を守ろうとする妻の姿も印象的でした。

 一番心にグサリと来たのは、妹エイミーを失った姉アンドレア役の女優さんの演技。
 あの、肉親を失った時の、世界が止まっちゃう感じ。
 演技なのに、見ていて本当に辛かった…。 

 さて、2巻収録のエピソードのテーマは、「コミュニティ」だったように思います。
 自分たちのコミュニティに誰を入れるか、誰を出すか、ということに主人公たちは悩んでいたようです。
 主人公たちの形成しているコミュニティは、人種も年齢も性別もバラバラで、単純に、生きた人間に出会ったら仲間にしている感じです。特にリーダーはいません。規則もありません。だから揉め事も起こるし、今後の方針も決めづらいです。みんなの気持ちはバラバラ。

 そのため、主人公たちは、自分たちとは別のコミュニティに出会った時、自分たちとの違いに愕然とします。
 その別のコミュニティは、はっきりとリーダーが定められており、リーダーの指示のもと統率された動きをしています。リーダーが「道に落ちていた銃を取って来い」と命じれば、ウォーカーたちがうろつく危険地帯にも赴くのです。
 そのコミュニティの特徴は、いわゆるチンピラたちが、介護の必要な高齢者たちを守っていること。言い方は悪いですが、高齢者というのは、ただでさえ弱い存在です。仲間にしたところで、働き手にもならないし、一緒に戦ってくれるわけでもありません。たとえウォーカーに食べられなくとも、死期が近い存在です。けれどチンピラたちは高齢者を見捨てず、高齢者を守るために、病院をねぐらとして、薬などの必要物資を手に入れようとしているのです。定住型コミュニティなので、みんなの結束が強いし、慣れない介護にも皆で取り組むなど士気も高いです。そして、そうした彼らのコミュニティを襲撃し物資を奪おうとする者たちと戦う体制をも整えています。

 多分、主人公たちのコミュニティは、そんな風にはなれないでしょう。
 主人公たちのコミュニティは移動型コミュニティ。あちこち移動するので土地勘も掴めないし、みんなの気持ちも動きもバラバラなので、いざウォーカーに襲撃されるとその脆弱さを露呈し、何人もの仲間を失います。

 だから、多分Season2あたりでは、誰がリーダー格になるか? という話になってきそうな予感がします。

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