これを読んでいると、自分も陽子と同じ極限状態に苦しんでいるような感覚になります。
 陽子は、訳もわからぬまま異世界に連れ去られ、連れて来た当の本人たちは姿を消し、来たくてここへ来たわけでもないのに招かれざる「海客(かいきゃく)」としてまるで罪人であるかのように連行され、優しい顔をして温かい言葉をくれた人たちに裏切られ、食べるものもなく、熟睡もできず、野宿をしながら、毎日毎日昼も夜も妖魔と殺し合い、身体中に怪我をして、懐かしい我が家を想い続けます。
 …読んでいるうちに、何だか自分が陽子と同じように体力が尽き果てているような、常人ならとっくに絶望しているところを細い一本の糸だけで何とか正気を繋ぎ止めているかのような、そんな気分になります。
 だから(上)を読むのはしんどかったです。
 今から(下)を読みます。陽子にはどうか信じられる人と出逢って欲しいです。そうでないと、辛すぎるから。

コメント

ボースン
2012年9月23日22:08

こんばんわ。

このお話、前半はとびきりしんどいです。
それだけに、上巻を読み終えられたならたぶん大丈夫。
しんどかったぶんよけいに、下巻で、怒涛の感動に出会えますよ~

もう、出会ってるかな。出会ってるといいなー(私もコレ、ホワイトハートで出た時読みました☆)

G−dark
2012年9月24日21:34

ボースンさんへ。

コメントありがとうございます。
ボースンさんにとって懐かしい作品なんですね(^_^)v
下巻読み終わりました。おっしゃる通り、下巻で安堵しました…。出逢いましたよ~♪ わたしが陽子だったら楽俊に惚れてます(笑) 上巻で読むのを止めずに良かったです。

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