Waking Dead Season2 4巻

2013年3月14日 TV
 ※ネタバレ注意!

 シェーンがデールのことを「道徳の化身だろ。それとも理性の声か?」と皮肉るシーンがあるけれど、言い得て妙とはまさにこのこと。
 デールはみんなのことをよく観察しているし、みんなも本心をデールになら打ち明けられます。
 グループ内においてデールは最年長者であり、戦闘には加わらないので、シェーンはデールに「おれは仲間を守ってきた。あんたは車を直し、銃を管理してただけ」と嫌味を言います。
 けれどデールこそ、グループ内で唯一の良心と言えるでしょう。
 だからこそ…、もしデールがこのグループ内から居なくなる日が来たら…、みんながバラバラになりそうで恐ろしいです。

 これまでモヤモヤと存在していた、誰がリーダーに相応しいのか?という腹の探り合いが、この巻に至って、いよいよ表に出てきました。
 リックもシェーンも、それぞれ言い分があります。
 シェーンはとっくに人殺しだったけれど(オーティスを囮にしたことです)、リックもまた人を殺してしまいました。ガラの悪い二人組の男に農場を狙われ、銃を向けられたため、反対に撃ち殺したのです。
 リックが犯した殺人と、シェーンが犯した殺人とでは、どちらが罪が軽くてどちらが罪が重いのか?なんて誰にも裁けないけれど、それでも、ウォーカーではなく人間を殺した者が居るという事実は、グループ内に波紋を生じさせました。
 リック派とシェーン派に、みんなの心が分かれていきつつあります…。

 それぞれの想いが入り乱れて、実に興味深いです。
 このドラマはゾンビものというよりも、まさに人間ドラマですね。
 ゾンビという非日常なものをテーマとして扱っているからこそ、人間の業を鋭く描けるのでしょう。
 続きを観るのが楽しみです。

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