西原理恵子さんによる大人のガールズトーク本。

びしっ!ばしっ!と言うべきことを言ってくれます。

単に毒舌なだけではなく、愛ある厳しさを感じます。

「ついほだされて、ダメな男とわかっているのに、ずるずると。ダメダメ、そんなことじゃあ。あなたは情が深いんじゃない!! はずれ馬券が捨てられない、ただのバカ女なの」(P19から抜粋)

ああ、ここいうことをはっきり言い切ってくれる人がいるスナックが本当にあったら通うのに!

厳しいけど、でも、本当のことだもの。


わたしが特にこの本の中で心に残ったのは、

「何が嫌いって、私は別れた後に「遊ばれた」って言う女が大嫌いなんですよ。結局別れることになったとしても、それは「縁がなかった」だけ。年寄り臭いのかも知れないけど、もともと恋愛なんてうつろいやすいもの、好きとか嫌いって縁だけっていう気がするんです。つきあってる時はお互いそれなりに楽しんだハズ。別れた時は「あー、縁がなかったんだな、しょうがないね」って思えばいい。どっちかが遊んだ、どっちかが逃げたってことはないと思うんです。まして相手を悪者にするなんて、悲しいじゃないですか。一緒に楽しんだんだもん」(P115から抜粋)。

いいこと言うなあ。

わたし自身も彼氏と別れる度に、ついつい愚痴を言っちゃう人間なので反省します…。

人間関係ってお互いが作り上げるものだもの、どっちかが全面的に良くてどっちかが全面的に悪いってことは無いですよね。


また、わたしがこの本の中で最も気に入ったのは、P157のエピソード。

投稿者の長男(保育園児)が弟か妹が欲しいと言い出した。
投稿者は、サンタさんにお願いすれば我が家にも赤ちゃんが来るかもしれないけど、赤ちゃんはあなたが望んだプレゼントなんだからあなたもちゃんと面倒を見ないといけないわよ、と長男に話す。
長男はつたない字で「あかちゃんがほしい」とサンタさんに手紙を書き、その後次男が誕生。
長男は約束通り次男の面倒を見る。
次男はそんな長男を尊敬。
そしてその尊敬に答えるべく長男も努力する。

いいなあ。
なんというほっこりエピソード。
なんというプラスの循環。


そして一番感動したのは、西原さんのご主人(鴨志田さん)が亡くなった時に高須ドクターが言った言葉!
西原さんの息子さんを指さして、
「いいですか、西原さん。人は遺伝子の船です。あの新しい船に乗船しているほこらしげな鴨志田さんをごらんなさい。彼の命はもう、新しい船に乗っているんですよ」(P167から抜粋)。

いいこと言うなあ…。

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