直そうとしてあちこち触るとかえって着崩れるので、一つ一つの手順を一発で決める。

紐類は中央を持ちやすいようにあらかじめ半分に折っておき、衿芯は前もって入れておき、他に必要なものも全てすぐ取れるように準備しておく。

紐はぎゅっではなくじわ~っと締めれば空気が抜けてよりしっかり締まる。

などのポイントを押さえて着付ければ15分で着物を綺麗に着られて帯も結べて、しかも着崩れない、という本。

肌じゅばん1枚、裾よけ1枚、足袋1足、長じゅばんまたは半じゅばん1枚、衿芯1本(三河芯付きのじゅばんには不要)、胸紐2本、伊達締め1本、着物1枚、腰紐1本、帯1枚、帯板1枚、帯枕1個、クリップ1個、仮紐1本、帯揚げ1枚、帯締め1本があればOK。

タオルが要らないなんて素晴らしいですね。
夏に余計な汗をかかないで済む!

この本はページの左隅に、
「←左手は帯から離しても大丈夫。右手は帯を引き締めた状態をキープしたまま、次のページに進みましょう」
(P33から引用)
といったコメントが書かれているので実際に着付けをしながら読めて便利です。

巻末には、まるでスゴロクみたいに、着付けの手順をまとめたページも載っていて分かりやすい。

また、この本は着付けの勉強になるだけでなく、

「洋服は、すでに出来上がっている形に体を合わせて着るものですが、着物は、体に合わせて着姿をつくっていくもの。体に平面の布を沿わせ、紐を使って着けていく、まさに〝着つけ〟です。体のどこに布を沿わせて、どこに紐を当て、どのくらいの加減で締めれば心地いいのか。すべて、着る人の体が基準になっているんです」
(P57から引用)

という堀口初音さんの言葉で、着物の素晴らしさを再認識することが出来ます。

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