※注※
結末に関するネタバレを含みます。



ペイジの友人ジミーが交通事故で意識不明に。

彼は結婚が決まったばかりで、妻との間に女の子が生まれたらペイジという名前にする、と言うくらい2人は仲が良かったのに、ペイジが懸命に治療にあたっても彼はいっこうに意識を取り戻しませんでした。

病院長と弁護士はペイジにこう告げます。

ジミーの生命維持装置を外しなさい。

意識が戻る見込みはない。

家族はこれ以上治療にかかる費用を負担できない。

今日あなたの手で彼の生命維持装置を外しなさい。

と。

「答えてちょうだい! 聞こえるの? 目を開けなさい!」
と顔をくしゃくしゃにして泣きながらペイジは必死に呼びかけます。

でも、ジミーは反応しません。

「ごめんなさい。本当にごめんなさい」
とペイジは謝りながらジミーの頬にキスをします。

すると…。

まるで「眠り姫」のような奇跡が起こります。



この小説は他にも読みごたえのあるシーンが沢山ありますが、わたしはこのペイジとジミーのシーンが一番好き。
現実でもこんな奇跡が沢山起きたら良いのに。

逆に、キャットの身に起きたようなことが現実の女性たちに起きませんように…。
キャットは義父からレイプされ続けて男性不信となり、「わたしの体は、二度と男に触らせない。どんなことがあっても絶対に!」と決めて生きてきて、でもやっと男性を愛せるようになって、好きな人の赤ちゃんをお腹に宿したのに。
…この仕打ち!
ひどい。
ひどすぎる。
キャットが好きになったのはろくでもない男で、キャットはお腹の赤ちゃんごと、男に殺されてしまいました!
キャットの死後、キャットの度胸と医師としての腕を高く評価していたルー・ディネット親分が脱税の罪で15年の刑を言い渡された理由…、分かる気がします。
わざと捕まったんですよね、親分は。
キャットとその赤ちゃんを殺した男が居る刑務所に入るために。
親分が刑務所に入って一週間後、男は自分の房の中で刺し殺されているのが発見されました。
親分にとっては、15年の服役なんてへっちゃらだったんでしょうね。
キャットとその赤ちゃんの仇を討つためなら。
親分グッジョブ!
でも、出来るなら、キャットとその赤ちゃんが殺されてしまう前に、親分でも親分の子分でも誰でもいい、誰かに助けて欲しかった…。

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