マット・クーゲルマン監督『ハリケーン・ビアンカ』
※注※
以下のレビューはネタバレ全開なのでご注意ください!



わたしは何も知らずに偶然この映画を「ふーん…ハリケーン・ビアンカか…どんな映画だろう」と観始めたので、テレビ画面にビアンカ・デル・リオが現れた瞬間コーヒーを噴きました。

ビアンカ・デル・リオ!!

『ル・ポールのドラァグ・レース』シーズン6の優勝者ではありませんか!!

わたしは「ビアンカ!! 何してるの!?」と咳き込みながら、テレビに向かって叫びました。

テレビ画面に映るビアンカがいつもの得意の毒舌で「バカね、映画に出てるに決まってんでしょ!!」と返事をした…ような気がしました。

ビアンカが演じる主人公リチャードは気弱な科学教師。

リチャードは「ゲイだから」という差別的な理由で高校を解雇されます。

これが転機となり、リチャードは女装をスタート。

リチャードは女性教師ビアンカ・デル・リオとして、短期間ではあるけれど直前まで勤めていた高校の教壇に立つことに!

つまりドラァグクイーンのビアンカ・デル・リオが映画で女教師ビアンカ・デル・リオを演じるわけです。

そのまんまな役名ですがそれもまた、良し!

なお、映画のクレジットでは、ビアンカはビアンカ・デル・リオではなく「ロイ・ヘイロック」名義となっています。

ややこしい! だけど、良し!

ビアンカはまるで『よしもと新喜劇』のすち子みたいな毒舌&強烈キャラ。

ビアンカは生徒たちを圧倒!しながらも意外と生徒たちへ細かいケアをするので、あっと言う間に人気教師になります。

もともと現実のビアンカ・デル・リオ自身が、演技力もトーク力もあるし、観ていて応援したくなる魅力の持ち主なので、俳優として他の映画にも出演出来そうな気がします。

また、ビアンカ・デル・リオも魅力的ですが、他の出演者も素敵。

『ル・ポールのドラァグレース』シリーズのファンには特にお馴染みのドラァグクイーンたちが数名ではありますが出演しています。

ウィラム(ビアンカの友人役)。
シャンジェラ(ビアンカの友人役)。
ル・ポール(お天気おネエさん役)。
ジョスリン(酒場の店員役)
そして、アリッサ・エドワーーーーーズ!!(酒場でステージに立つ役)
…なぜ名前の語尾をそんなに伸ばすのかって?
ファンとしては伸ばさずにはいられないのです。
アリッサが美人なのに変顔せずにはいられないのと同じです。
ル・ポールがアイビー・ウィンターズを「アイビーーー・ウィンターーーーーズ!」と呼ばないと気が済まないのと同じです。
そういうシステムなんです。

もっともっと他のドラァグクイーンたちにも出演して欲しかったなぁ。

あまりにも多すぎると映画全体のバランスが崩れるからこの人数に絞ったのかもしれないけれど。

個人的にはビアンカと共に『ル・ポールのドラァグ・レース』シーズン6で戦ったドラァグクイーンたちを中心に、他のシーズンに登場したドラァグクイーンたちも出して欲しいです。

他シーズンだとわたしは個人的には特に、レイブン、ジュジュビー、ラジャ、マニラ・ルゾン、アレクシス・マテオ、ラトリス・ロイヤル、ジンクス・モンスーンたちに出て欲しいです。
なぜそのメンバーなのか? って?
それはズバリ好きだからです!
他にもここに書ききれないくらい、好きなクイーンが沢山います。

『ハリケーン・ビアンカ』の続編に期待しております!

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