奨学金問題、ワーキングプア、ネットカフェ難民、ホームレス、ブラック企業、非正規労働、生活保護の不正受給、DV、セクシャルマイノリティ…。

この本は、「貧困」は誰にでも起こりうること、単に金銭的なことだけでなく複合的な様々な問題が絡んでいることを学んでもらうために子ども向けに書かれたレクチャーブックです。

一ヶ月にかかる生活費はいくらか?
貧困に陥るのは自己責任と言えるのか?
一人ひとりの生活と国の財政どちらが大事か?
などを読み手に考えさせる本なので、大人にもおすすめ。

わたしは特に、貧困者を食い物にする貧困ビジネスの是非について非常に考えさせられました。

例えば脱法ハウス。
わたしが住んでいる市町村にもあります。
連帯保証人がいなくても住居スペースを借りられたり、費用が安く済む反面、劣悪な住環境です。
古い上にとにかく狭いので、もし火災や地震などが発生した時に住民が無事に逃げられるのか心配です。
もし自分が貧困に陥ったらこうした脱法ハウスに頼らざるを得ないのかもしれないし、ここがあるおかげで路頭に迷わずに済んでいる人たちがいるのは事実だけれど、ここに入ったからと言って貧困から抜け出せるかどうかと言うと…どうでしょうか?
心身共にリラックス出来るとは言いがたい環境なので健康を害し、かえってどんどん状況が悪化するような気がしてなりません…。

自分だっていつ生活に困るか分からないですよね。

わたしはそもそも安月給の仕事なので裕福とは言えませんが、今は頑張ってフルタイムで働いているけれど、身体や心を病んだり怪我をしたりすれば働けなくなるかもしれないし、災害が発生すれば住むところを失うかもしれないし、認知症になってあちこち彷徨っているうちに素性不明者として保護されて生活保護を受給させていただくことになるかもしれないし、…と貧困に陥る可能性は数え切れないですね。

自分自身にも降りかかることとして貧困問題について考えていきたいと思います。

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