島津豊久公が主人公として活躍するこの漫画、出来るなら関ヶ原の退き口で亡くなった薩摩義勇士たちにも読んでいただきたいです。

豊久公ご本人のことは現代の鹿児島県で生きるわたしは勿論直接存じ上げてはおりませんが、もしこの漫画のように異世界に赴かれたならば、きっとこのように敵大将を討ちにいったことでしょう。

女子供や降伏した者に刃を向けるのは恥。

狙うは敵大将の首!

さすがは「鬼島津」と呼ばれる島津家の一員です。

撤退する時でさえ敵陣に背を向けない。

撤退する時は、モーセが海を割るかの如く敵兵の波を割って敵陣を前進突破。

撤退中でありながらもなお敵に深手を負わせ、恐怖のどん底に陥れる。

並の軍人には捨てがまり戦法は遂行出来ない。

骨の髄までマッチョな集団!

嗚呼、本当にこの漫画、黄泉へと全巻お届け出来たら良いのに!

そして、義勇士たちが関ヶ原において捨てがまり戦法を用いて尊いバトンを繋いでくれたおかげで島津義弘公が無事に薩摩へ帰れたこと、あなた方がいなければ今頃「鹿児島県」というものは存在していなかったであろうことを感謝申し上げ、焼酎を好きなだけ飲んでいただきたい!
↑わたしの全財産が何度か吹っ飛ぶほど飲まれそうだ!

さて、この漫画には島津豊久公のほか、織田信長公、那須与一、ジャンヌ・ダルク、ジル・ド・レ、ハンニバル・バルカ、スキピオ・アフリカヌス、菅野直大尉、安倍晴明、アナスタシア皇女、ラスプーチン、源義経、明智光秀、土方歳三、山口多聞少将、アドルフ・ヒトラーなど、国籍も人種も性別も時代も問わず多くの有名人物が登場し、戦いを繰り広げます。

なんといっても敵の総大将の存在が圧倒的!
手を当てることで傷を癒す力を有し、手のひらに聖痕があり、パンや魚といった食料を無限に増やせる能力を持ち、「無花果(いちじく)が実る前に立ち枯れにせよ」と語り、「救世主」の経験があり、人間の原罪について語る人物…。
…この特徴を持つ歴史上の人物を、わたしはたった一人しか知りません。
世界中のほとんどの人が知っている、たった一人の人物。
もし作者に「この人物をこういう風に描いて良いのですか? ヴァチカンに怒られませんか?」と聞いたら、作者は「イエス!」と答えるのでしょうか。

続巻が待ちきれません。

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